自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、そのうち副交感神経は睡眠時など、リラックスした状態のときに働く神経です。ストレスを感じたり、緊張した状態が続いたりすると交感神経が活発になって、さまざまな体の不調を感じるようになってしまいます。自律神経を整えるには、ストレス発散や適度な運動でリフレッシュするといいでしょう。生活のリズムを整えて、しっかり睡眠をとり、バランスの良い食生活を心がけることも大切です。特に食事では、自律神経のバランスを整える栄養成分を積極的に摂取するように心がけましょう。
自律神経を整えるには、以下の栄養成分が有効だと言われています。
〈ビタミンA〉
ビタミンAには、自律神経を調整する働きがあるそうです。皮膚や粘膜を健康にする手助けもするので、美肌作りや風邪の予防にも欠かせない成分です。ビタミンAを多く含む食品には、豚肉や牛肉、うなぎやたまごなどがあります。
〈ビタミンB〉
ビタミンB群は、神経の働きを正常に維持すると言われています。不足するとイライラの原因になります。また、ビタミンB群は脳の神経伝達物質の合成にも必要な栄養素です。精神を安定させるサポートも行うので、自律神経を整えるために必要不可欠だと言えるでしょう。ビタミンB1を多く含む食品には、胚芽米や玄米などの穀類や豚肉など。ビタミンB6はレバー、マグロ、カツオに多く含まれています。
前述のビタミンなどの他にも、以下の栄養成分にも自律神経を整える効果が期待できます。
〈カルシウム〉
イライラしていると「カルシウムが足りていないんじゃない?」などと言われることがありませんか。その言葉通り、カルシウムには神経の緊張や興奮を抑える働きが期待できます。カルシウムが不足すると精神的に不安定になってイライラしてしまい、自律神経のバランスを乱す原因となります。カルシウムを多く含む食品は牛乳や小魚などがメジャーですが、実はダイコンや小松菜などの野菜類にも含まれています。
〈食物繊維〉
腸の働きを活発にするのが食物繊維。腸の働きを高めることによって、副交感神経を優位にすることができると言われています。 食物繊維の摂取によって副交感神経の働きを高めれば、交感神経の働きを抑えることができるので、自律神経のバランスを整えられるでしょう。 食物繊維を多く含む食品はサツマイモやゴボウなどの根菜類やキノコなどです。食物繊維は、肌荒れの原因になる便秘の改善にもつながりますので、美容や健康を意識している人にはぜひ摂取して欲しい栄養成分です。
これからは、これらの栄養成分を意識した食生活を心がけてください!
【美容ライター】エンドウ
雑誌やWebを中心に、美容・健康をテーマにした記事を執筆中。自宅で簡単にできるスキンケアやダイエット方法を、自身で実践しながらみなさんに発信します。NO.157
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