にんにくにはいくつかの主要成分が含まれており、それぞれが私たちの体の大きな助けになってくれます。
【アリイン】
硫黄が含まれているアミノ酸の一種です。おもに、血液をさらさらにしてくれたり、高い抗酸化作用で体の中に発生した活性酸素の働きを抑制したり、生活習慣病などの予防をしてくれたりする効果があります。このアリインが分解されることで、アリシンと呼ばれる香気成分が発生します。
【アリシン】
にんにく特有のにおいの元となる成分です。アリシン自体には、とても優れた殺菌・解毒効果があり、アリイン同様、抗酸化作用が高いのが特長。風邪などの予防や整腸作用などもある、にんにくに含まれている成分の中でも特に注目されている成分の一つです。
【ビタミンC】
人間の体の大部分はタンパク質で構成されています。さらにそのタンパク質の30%あまりを占めるとされているのが、コラーゲンと呼ばれるものです。このビタミンCは、体内におけるコラーゲンの生成に欠かすことができない成分といわれているのです。
コラーゲンは、細胞同士をつなぐための接着剤としての役割を担っている他に、骨を丈夫にしてくれる作用も持っています。コラーゲンの働きを活発にする上でも、日頃、ビタミンCを十分に摂っておく必要があるでしょう。ビタミンCそのものにも、免疫力を高めたり、美肌対策などに有用な働きがあります。
1年のうちで、空気が冷たくなる冬の季節は、特に風邪を引きやすく、万全な体調管理が求められる時期です。
にんにくには前述のような豊富な成分が含まれており、免疫力を高め血行を促進して、冷え性などの予防にもオススメできる食材です。
もし、どうしても食べた後のにおいが気になるようであれば、にんにくの効果を凝縮した「黒にんにく」「発酵にんにく」などのサプリメントなどを飲んでみるのもいいのではないでしょうか。
【栄養士ライター】スズキ
栄養士養成施設を卒業後、栄養士の資格を取得し食品会社に勤務。食品会社を退職後は、自宅で料理教室を開き栄養学上正しい料理を広めています。現在は料理教室の運営の傍らタウン誌などで記事を執筆するなど、フードライターとして執筆を中心とした活動も行っています。NO.038
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