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お肌の老化にみる理想の栄養バランス ○○を摂りすぎるとダメって本当?

お肌の老化にみる理想の栄養バランス ○○を摂りすぎるとダメって本当?
投稿日: 2017年2月14日 更新日: 2017年3月6日
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長寿の里の公式アカウントです。美容と健康に必要な成分や、お水、野菜...
お肌の老化を招く原因のひとつとして最近注目されているのが「糖化」(とうか)です。「糖化」とは、体内で「糖」とたんぱく質が結びつき、AGEs(エージーイー)という老化を促進する物質を作ってしまうこと。
AGEsは体全体に悪影響を及ぼし、脳こうそく、アルツハイマー病、白内障、骨粗鬆症、動脈硬化などを引き起こします。お肌においては、くすみ、たるみ、しわの原因にも・・・。

糖は人間にとってとても重要な物質であるはずなのに、どうして悪者になってしまうのでしょうか?今回は「糖化」の原因について、詳しくご説明します。

糖化の原因は「砂糖」「ご飯」などの糖分を過剰に摂取すること

糖化の原因は「糖」そのものではなく、「糖の摂りすぎ」です。私たち現代人はたっぷりと白米をいただくことができますし、パンや麺、スイーツを食べることでもたくさんの炭水化物=糖分を摂取しています。飽食の時代だからこそ、このような問題が見えてきたと言えるでしょう。

どうしてAGEsがそれほどまでに全身への影響を及ぼすかと言えば、AGEsが細胞に炎症を引き起こすものだからです。なかでも「血管」は大きなダメージを受けます。お肌にまで影響を及ぼすのは、体の末端まで毛細血管が張り巡らされており、それらが肌へと新鮮な酸素や栄養素を含んだ血液を運ぶため。肌と血液・血管、血行は密接に関係しているのです。

糖化を防ぐには食べ物を変えよう、でもそれが難しい場合には

糖化を防ぐには、糖の摂りすぎを防ぐのがもっとも有効な方法です。ご飯やパンなどの主食を減らすこと、甘い食べ物を摂りすぎないこと。お酒の飲みすぎにも気を付けましょう。これらを摂取し過ぎてしまった場合には、体を動かし、しっかり「代謝」させることが必要です。主食を減らして食べがいのある温野菜を増やしたり、コーヒーに入れる砂糖を2つから1つにしてみたり。日々のちょっとした工夫で糖分の摂取量を減らすことができます。

「どうしても炭水化物を減らせない」という方もいると思います。減らそうと思うことで逆にストレスが溜まり、反動で食べ過ぎてしまっては元も子もありません。別の方法も模索してみましょう。実は、AGEsは「血糖値」が上がると発生しやすくなるという傾向があります。よく考えれば当然のことで、「血糖値が高い」=「体内に糖分が多い」ということ。血糖値を上げにくくする食べ方をすれば、AGEsも増えにくくなります。

そこで、意識していただきたいのは「ゆっくり食べる」こと。急に食べれば血糖値も勢いよく上がってしまいますが、ゆっくりと糖分を吸収していくことで血糖値の上がり方はとても緩やかになります。
それから、サラダやおひたしなどの「野菜から食べ始める」のも効果的。野菜には糖分が少ないので、やはり血糖値が上がりにくくなるのです。食物繊維も含んでいますから、満腹感を得やすく、食べ過ぎも抑えられます。

実は「糖分」だけを避けてもAGEsは避けられない

さて、糖化を避けるためにもっとも減らしたいのは「糖分」ですが、残念ながら糖分だけを避けても糖化を避けられるわけではありません。AGEsという物質は体内でも生成されますが、「もともとAGEsを多く含む食べ物」もあるのです。
それは動物性の脂肪であり、かつ「加熱」されている食べ物。AGEsは加熱されることで生成量を増やします。焼肉やから揚げ、ベーコンなどの食べ過ぎには気を付け、焼き鳥や焼き魚も、焦げた部分は取り除くようにしましょう。焦げた部分には、特にたくさんのAGEsが含まれています。

できることから少しずつ。それだけで「健康」と「美肌」はぐっと近づきます。ただしそれ以前の問題で、知っているのと知らないのとでは大きな違いがあります。「糖化」「AGEs」のような少し難しい用語についても「なんだろう?」と気にしてみることが大事なのだと思います。


【美容ライター】倉持鎮子
基礎化粧品(300品以上)・食品・健康食品などの成分分析、医療・健康・体の不思議、美容などを中心に執筆するプロライター。また、食育・フードジャーナリストとしても活動。講演では「体と脳のための食知識」を提供している。ライティングオフィス・シーラカンストークス代表。 NO.035


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