隠れた美肌食材の正体は、実は「卵」。卵はリーズナブルで色々な料理に使えますし、私たちにとって最も身近な食材と言っても過言ではありませんよね。そんな卵がなぜ美肌に効果的なのでしょうか?
卵にはアミノ酸をはじめとして、様々な栄養素がバランス良く含まれていますが、特に注目したい成分が卵黄に含まれる「ビオチン」です。
ビオチンはビタミンB群の一種です。ビタミンB2などに比べて少し知名度は低いですが、元々は「皮膚炎に効果を発揮するビタミン」として研究されたもので、アトピー性皮膚炎など皮膚関連の疾患の治療にも用いられています。
このビオチンには、肌のハリや弾力を保つのに欠かせない、コラーゲンの生成を促進するという働きがあるのです。シワやたるみを気にし始めた女性には、ぴったりな成分ですね。その美肌効果が認知され、近年は化粧品などにも使われるようになりました。
ビオチンは乾燥肌に悩む人にもおすすめの成分なのです。
冬になると、どうしても肌が乾燥しがちです。肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下してしまうため、外部からの刺激で炎症を起こしたり、ニキビなどの肌荒れが発生しやすくなったりしてしまいます。
ビオチンにはそれらの原因となる「ヒスタミン」を体外に排出する働きがあります。乾燥による肌のトラブルを悪化させないためにも、ぜひこの季節はビオチンを豊富に含む卵を積極的に摂取してみましょう。
卵にはビオチン以外にも、様々な美肌成分がたっぷり含まれています。
●ミネラル
卵にはカルシウム、亜鉛、鉄分などのミネラルが豊富です。特に亜鉛は、コラーゲンの生成に関わったり細胞の生まれ変わりを促したりする重要な成分です。亜鉛が不足すると、肌の新陳代謝が低下することもあります。
●たんぱく質
良質なたんぱく質は美肌づくりには欠かせない成分。たんぱく質は肌だけでなく、健康で美しい髪の素にもなります。「卵一個を食べることで、成人女性が一日に摂取したいたんぱく質の約13%を摂取することができる」と言われています。
●ビタミンB2
卵にはビタミンB2も豊富に含まれています。ビタミンB2は、健康な皮膚を作り出す上で大切な美容ビタミンです。
●アミノ酸
肌のハリや弾力を保つコラーゲンの素となる、アミノ酸が豊富に含まれているのも卵の大きな魅力です。卵に含まれる必須アミノ酸は、免疫力アップにも効果を発揮します。風邪をひきやすくなるこれからのシーズン、卵は本当に心強い見方になってくれそうですね。
身近なところにある美容食材「卵」を活用して、きれいな肌をキープしましょう。
【美容ライター】 エンドウ
雑誌やWebを中心に、美容・健康をテーマにした記事を執筆中。自宅で簡単にできるスキンケアやダイエット方法を、自身で実践しながらみなさんに発信します。コラムNO.105
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