ごま油の主成分は「リノール酸」と「オレイン酸」です。中でもリノール酸には高い保湿効果があり、肌荒れやニキビなどの肌トラブルの予防にも役立つと言われています。
さらに、アンチエイジングに効果を発揮する「ゴマリグナン」という成分も含まれています。ゴマの美容成分として有名な「セサミン」は、このゴマリグナンに含まれている成分です。
ゴマリグナンには高い抗酸化作用があり、肌の老化を促す活性酸素の働きをセーブする効果があると言われています。また、ゴマリグナンは植物性エストロゲンという女性ホルモンの一種で、女性ホルモンのバランスを整え、肌のハリや弾力の源となるコラーゲンやエラスチンの生成にも役立ちます。
その他にも、ビタミンやミネラルなどの美容成分も多く含まれています。ダイエットのためにオイルを敬遠する方もいるかもしれませんが、美しさを追求するなら、ぜひ適量のごま油を摂取してみてはいかがでしょうか。
ゴマにはいくつか種類があります。
・白ごま
油脂成分が50%強程度。
白色はカルシウムの色。
ゴマの種類のなかでも女性ホルモンに似た「ゴマリグナン」を一番多く含み、骨粗しょう症を防ぐ効果がある。また、必須脂肪酸の一つである「リノール酸」や、生活習慣病を予防・改善し、老化防止の効果がある「オレイン酸」も含まれている。
白ごま油はスキンケアに使用することも多い。
・黒ごま
油脂成分が40~50%弱。
黒色はポリフェノールの色。
ポリフェノールの一種の「アントシアニン」と「リグナン」が含まれている。アントシアニンは生活習慣病の予防や疲れ目に、リグナンは女性ホルモンを整える効果などがある。
・金ごま
油脂成分が60%以上とゴマの中で最も高い。
ポリフェノールの一種である「アントシアニン」と「フラボノイド」が多く含まれている。フラボノイドは体の老化を防ぐ抗酸化作用がある。
ごま油はその皮膚への浸透性から、食品として口から摂取するだけでなく、肌に直接塗って、スキンケアアイテムとして使用することもできます。
インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」でも、体内の毒素を体外に排出させるとして、ごま油が多く使われています。
ごま油は、肌からゴマの成分を吸収することができます。マッサージをすることで発汗を促して汗と共に毒素を体外へ出しつつ、抗酸化作用などの成分が免疫力を高めて老化を防止します。また、オイル自体もサラッとしていて浸透力がいいので、人の肌との相性もバッチリです。そこで、ごま油を使ったマッサージ方法をいくつかご紹介します。
<顔>
まず、アゴのラインにそって耳まで引き上げます。次は、ほうれい線やシワが入りやすい口。唇のラインにそって優しくマッサージ。唇の乾燥も防げます。 さらに、鼻も下から上に向かってクルクルと。頬は、ほお骨から耳の前まで円を描くようにします。目の周りは目のくぼみにそって円を描くようにし、額は下から上へと縦方向にマッサージしましょう。首や肩もマッサージをすると、肩こりが解消されます。
<おなか>
腰に手をあて、指を広げて揉みほぐしましょう。次におへそを中心に円を描くように時計回りにマッサージ。背中や腰も届く範囲でさするようにマッサージします。
<足>
リンパの流れがよくなるように、膝の裏と、太ももの付け根を軽く揉んでおくといいでしょう。足首から太ももまで下から上へとクルクル円を描きながらマッサージするとむくみがとれますよ。
これから空気が乾燥する季節に突入すると、肌のトラブルも増えがちですが、ごま油による体の内側&外側からのWケアで乗り切りましょう!
【美容ライター】エンドウ
雑誌やWebを中心に、美容・健康をテーマにした記事を執筆中。自宅で簡単にできるスキンケアやダイエット方法を、自身で実践しながらみなさんに発信します。NO.147
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