フィンランドでは、妊娠すると「ベイビーボックス」と呼ばれる”箱”が政府からプレゼントされます。この箱の中には、赤ちゃんの肌着や布オムツ、防寒着に布団など、赤ちゃんを育てる上での必需品が、50種類以上も詰まっているそうです。育児用品は、数も種類も豊富なため、一式そろえようと思うと大変なもの。その点この「ベイビーボックス」があれば、これひとつで赤ちゃんに必要なアイテムがそろうという大変ありがたいプレゼントなのです。政府からもらえるプレゼントは、この「ベイビーボックス」か給付金かのどちらか一方を選べるそうですが、なんと95%の家庭が給付金より「ベイビーボックス」を選んでいるとか。フィンランドの家庭でどれだけ重宝されているのかが想像できますね。
この「ベイビーボックス」のすごいところは、中身を出してしまえば、この箱自体が赤ちゃんのベビーベッドとして使えてしまうところ。マットレス、シーツなどもそろっており、そのまま赤ちゃんのベビーベッドになるんです。
そもそもこの「ベイビーボックス」の配布が始まったのは、今から75年以上も前の1938年。ベビーベッドを購入できない貧困層に政府が配り始めたのがはじまり。今では貧困層だけでなく、全家庭、所得制限なしでもらうことができるのだとか。さすがは福祉国家ですね。
そんな可愛い「ベイビーボックス」が、なんと日本でも買えるようになったそうです!フィンランド政府が国内の妊婦さんにプレゼントしているものと全く同じというわけではありませんが、本場フィンランドの会社が販売するものは、出産予定日や、お住まいの地域にあわせて、中身をカスタマイズできる仕組みになっており、世界中で購入が可能とのこと。
また、「マタニティボックス」の名前で、日本の会社から日本製のものも販売されており、プレゼントとしても喜ばれているようです。それぞれ内容やお値段が異なりますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。
実はこの「ベイビーボッックス」をプレゼントする取組みが、日本でもスタートしているのです!横浜市戸塚区では、2016年4月より日本で初めて「ウェルカムベビープロジェクト」をスタートさせました。
赤ちゃんを産んだばかりのご家族が申し込み(IDとパスワードが必要。詳細はホームページでご確認ください)をすると、無償で小さな“箱”を受け取ることができます。箱の中には、地域の方が作った手作りのお守りなど、厳選されたプレゼントが!子育てをみんなが支えあう地域社会を目指していこうという思いが込められているそうです。
子どもの誕生をみんなで祝福しようというこの取組み、全国に広がっていくといいですね。
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