リステリア菌とは、動物の腸内や河川、下水など自然界に広く分布しています。欧米では、ナチュラルチーズ、生ハム、スモークサーモン、肉や魚のパテなどから検出され、集団食中毒を発生させている菌です。国内では乳製品や食肉加工品などから検出されているそうです。
潜伏時間は24時間から91日間までと広範囲で、倦怠感、弱い発熱を伴うインフルエンザの様な症状などが主な症状。胃腸炎症状はみられないそうです。
健康な大人の場合は特に注意が必要ではありませんが、妊婦は一般の人より感染しやすく、感染した場合は重症化しやすいということで警戒されています。さらに、胎盤や胎児へ感染すると、流産や生まれた新生児に影響がでることがあると言われているので、注意が必要です。
リステリア菌は、4度以下の低温でも増殖するため、冷蔵庫に入っていた食品だからと油断しないことです。冷蔵庫に長期保存され、加熱せずに食べられるチーズや生ハム、ソーセージ、スモークサーモンなどは、期限にかかわらず、早めに食べきりましょう。リステリア菌は、他の食中毒菌と同様に加熱とすると死滅するため、食べる前に加熱すれば安心です。
さらに、他の食中毒の予防と同様に、調理前や後で手をしっかり洗う、加熱するべき食材は充分に加熱する、加熱しないで食べる生野菜や果物なども、食べる前によく洗うなど、普段から注意しましょう。
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