お目当ての「ムルギー」があるのは、道玄坂を上がる途中、少し怪しい界隈を右手に入ってすぐのところ。
レトロな存在感を放つ、ボルドー色の煉瓦の建物が目印。
渋谷の某有名IT企業のオフィスからも、徒歩5分圏内〜!
重厚感のある、昭和レトロな佇まい。
もしやシブい店主の方が、い、いらっしゃる感じかも……!?
(急にそわそわし始める筆者/心の声)
店前で一瞬後ずさりをしてしまったものの、いざ店内へ、こんにちは〜。
すると筆者を迎えてくれたのは、エプロン姿の女性3名と、アンティークランプが灯るあたたかな空間。あれっ、意外!?
————女性だけでお店をされているんですか?
「昭和26年の創業で、先代から私達姉妹が受け継いでからは、もう20年以上になるかしらね〜」
————実は「シブい店主の方がいらっしゃいそう」だなんて、つい先ほどまで思っていました……!
「そうね(笑)。最初は勇気を出して扉を開けて下さる方が多いみたいなの」
ほとんどの人が注文するのが「玉子入りムルギーカリー(1,050円)」とのことで、迷わずオーダー。
店内に立ち込めるスパイシーなカレーの香りに、空腹の筆者は思わず深呼吸……す〜は〜。
取材したのは凍える寒さの2月の終わり。
店内の随所に置いてある季節外れの「うちわ」の存在に、思わず視線集中。
「冬でも辛いもの食べると、代謝が上がって暑くなっちゃうからね〜」
なるほど!
こうした細やかな気遣いができるのって、やっぱり女性ならではだなぁ。
ライスはそびえ立つ“エベレスト”の如し……ついにお目見え!
サラサラ〜っとしたスパイシーなルゥ。
(スパイシーなのに、のどの入り口でスッと辛さが消えます。不思議なスッキリ感!)
全素材がじっくり煮込まれ、ほろほろのお肉もルゥに溶け込んでいる感じ。
これがもぅ……インドカレーとも違うし、“給食系”カレーとも違うし、筆舌に尽くしがたい!
————カレーなのに、このスッキリ感……驚きました!
「しつこくないから、うちのカレーは妊婦さんや授乳中の方も食べてくださるんですよ。“つわりの時も食べれる!”って(笑)」
————“女性への優しさ”に何かこだわりや秘密はあるんですか?
「食材は全部国産のものを選んでいるのと、やっぱり時間をかけて手作りしていることかしら?」
「最近は大盛りを注文される女性も多くて、頼もしいわ〜!」
幅広いジャンルの音楽が流れる店内では、喧騒の街・渋谷とは思えない、ゆったりとした時間が刻まれている。
毎日忙しい人こそお昼だけでも仕事モードをOFFにして、心をゆる〜っと解放してみてはいかがだろう?
そして美味しいカレーが側にあれば、最高〜!
開店と同時に続々と入店があり、中には同世代のおひとりさま女子の姿も。扉さえ開けてしまえば(笑)、女性ひとりでも落ち着いて食事できる店内の雰囲気にあたたかい気持ちになりました。
また姉妹オーナーのカレーは、カレー独特の重た〜い胃もたれ感とは無縁で、むしろスッキリ後味なのがすごい!
代謝UPなど女性にとっては嬉しい効果が多いカレー。そこへ“国産食材”や“手作り”、そして“気遣い”などの優しさが加わった「ムルギーカレー」は、格別です♡
ムルギー
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