水には、ミネラルが多い「硬水」とミネラルが少ない「軟水」とがあります。ヨーロッパの水は硬水が多く、日本で飲む水は軟水がほとんどです。硬水は少し飲みにくいですが、デトックスや便秘解消が期待できます。一方、軟水はまろやかで飲みやすい点に大きな特徴があり、日本人の体質に合っているといわれています。サーバーに設置する宅配水も軟水で、妊娠中の女性や赤ちゃんがいる家庭でも安心して飲むことができます。
宅配水には、各地の天然水(名水)を取り入れているところが多くあり、水源から採取した地下水のおいしさをそのまま楽しむことができます。もちろん、採取した水は、衛生管理が行き届いた工場で、ろ過、沈殿、加熱処理を行っていますので、安心して飲むことができます。
また、宅配水は1種類のみの業者をはじめ、複数の天然水から選べる業者や、天然水とRO水と両方を取り扱っている業者もあります。そのため、いろいろな種類の水を扱っている業者を選ぶことで、それぞれの水を飲み比べることもできます。ちなみに、天然水の採取場所として、富士(長野、山梨)、日田(大分)、金城(島根)などが有名です。
水道水をろ過した水のことで、そのときに使われるミクロレベルのフィルター(RO膜)から、こちらの名称で呼ばれています。RO膜は逆浸透膜ともいわれ、通常のろ過では取り除くのが難しい、微細な不純物まで取り除きます。その結果、純水に近い状態になり、ピュアウォーターとも呼ばれています。また、RO水に改めてミネラル分を添加する場合もあり、こちらはデザインウォーターという呼称でもおなじみです。
水に水素分子を加えたものです。もともと、水は水素と酸素から成り立っていますが、水素が多く含まれることで、活性酸素を消去する働きが期待されています。そのため、老化を防ぎ、美容や健康の維持・増進目的で使用することがお勧めです。水素水は、アルミパウチ入りやアルミ缶入りで販売されているほか、水道水につないでつくるサーバーなども人気があります。また、水道管に直結する「水道直下型ウォーターサーバー」の「RO水素水コース」も注目されています。
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サーバーの水を楽しむためには、水の衛生面も大きな課題になります。宅配水には、再利用する「ガロンボトル」と再利用しない「ワンウェイボトル」がありますが、特に、ガロンボトルの衛生面が懸念されています。その大きな理由として、水の減少にともないボトル内に空気が入っていくシステムが挙げられています。
「東京都健康安全研究センター」において、「ウォーターサーバーの細菌学的調査」(2013)の結果が発表されました。中でも、「リターナブル型サーバー」(ガロンボトルを使用するサーバー)の衛生面に問題があることを指摘しています。また、開封してから使い切るまでの期間だけでなく、未開封ボトルやサーバー本体にも細菌が検出されたことに触れ、それらの衛生管理を徹底することが必要だと示唆しています。
このような調査を行った背景には、ペットボトルやサーバー水(宅配水)の異臭味や浮遊物に関する苦情が増加傾向にあることが関連しているようです。また、開封後、長期間(1~2週間程度)使用することから、サーバー水の衛生状態が懸念されたことも挙げられています。
そんな中、「水道直下型ウォーターサーバー」が注目されています。こちらのサーバーは、水道管に直結してリアルタイムでRO水をつくるため、細菌の発生が極めて少なく、細菌が溜まりにくいなどの安心感が得られます。
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