まずはお肉をおいしく冷蔵保存するコツからスタート!
1 .冷蔵庫の特定低温室(チルド室・パーシャル室など)で保存する
チルド室、パーシャル室などの特定低温室は、冷蔵室より温度設定が低いため、食材の鮮度を長く保てます。
2 .水気をふき取る
肉から「ドリップ」と呼ばれる余分な水気が出ていたら、クッキングペーパーでふき取ります。こうすることで臭みも取れます。
3 .密閉する
肉に含まれる油脂は空気に触れると酸化し、傷みやすくなります。ラップをしてからジッパー付き保存バッグに入れるなど、なるべく空気を遮断するようにしましょう。
4 .下ごしらえする
買ってきたそのままではなく、ひと手間加えてから保存するのもおすすめ。みそやしょうゆなどで下味をつける、茹でたり酒蒸しにする、ワインに漬けておくなどの下ごしらえをすると、保存性が高まり、調理もしやすくなります。
気になるのは、こうして保存したお肉が、どれくらい冷蔵保存できるのかということ。スーパーなどのパッケージには消費期限が表示されてはいますが、こちらの表を参考にしてください。期間は、短い順に鶏肉→豚肉→牛肉。この期間を過ぎるようなら冷凍保存するのが正解です。
参考:公益財団法人日本食肉消費総合センター
「お肉の上手な保存と下ごしらえ とっておきテクニック」
次に、お肉をもう少し長く保存できる、冷凍のコツを見てみましょう。おいしいお肉の味を落とさないためには、この5点に気をつけて。
1 .新鮮なものを冷凍する
肉は必ず新鮮なうちに冷凍しましょう。鮮度の落ちた肉を冷凍・解凍してもおいしくありません。
2 .小分けにする
調理する時のことを考えて、1回に使う分量に分けて冷凍しましょう。冷凍時間も解凍時間も短くなります。
3 .急速冷凍する
冷凍に時間がかかると細胞が壊れて傷みやすくなるうえ、解凍時にうまみや栄養分を含んだドリップが出てしまい、おいしさも半減。冷凍庫の温度設定を下げ、食材を金属製のトレイなどにのせて温度の伝わり方を早くすれば、急速冷凍することができます。
4 .密閉する
冷蔵保存と同様に、ラップで包んでからジッパー付き保存バッグに入れ、空気に触れないように保存しましょう。
5.下ごしらえする
これも冷蔵保存と同じ。下味をつける、加熱するなど、下ごしらえをしてから冷凍すると、肉の保存性が高まり、調理もスムーズに。
冷凍保存の方法は、どのお肉でも同じではありません。種類ごとに、それぞれベストなやり方をご紹介しましょう。
●ひき肉
パックのまま、またはパックから出して使いやすい分量ずつ保存します。保存バッグに薄く平らに入れ、菜箸などで1回分ずつ筋をつけてから冷凍すると、使う時に便利。
・冷蔵保存の目安…その日のうちに食べ切る
・冷凍保存期間の目安…生のまま冷凍した場合2~3週間、加熱してから冷凍した場合3~4週間
・解凍方法…冷蔵庫に移す、または電子レンジで解凍
●薄切り肉、厚切り肉、ステーキ肉
薄切り肉は使いやすい分量ずつ、厚切り肉やステーキ肉は筋切りなどの下処理をしてから1枚ずつ保存します。
・冷蔵保存の目安…豚肉2 日、牛肉3 ~4 日
・冷凍保存の目安…2 ~3 週間
・解凍方法…冷蔵庫に移す
●かたまり肉
冷凍する場合は、かたまりのままでは解凍が難しいため、使う分量ずつ切り分けてから保存しましょう。下茹でする場合は茹でてから切り分けて。
・冷蔵保存の目安…豚肉2 ~3 日、牛肉4 ~5 日
・冷凍保存の目安…生のまま冷凍した場合2 ~3 週間、茹でてから冷凍した場合3 ~4 週間
・解凍方法…冷蔵庫に移す
●鷄肉
1枚ずつ、または使いやすい大きさに切り分けて保存。ささみは傷みやすいので早く使うようにしましょう。筋を取ったあと、観音開きにして厚みを均一にしてから冷凍すると便利。
・冷蔵保存の目安…むね肉・もも肉などは1 ~2 日、ささみは1 日
・冷凍保存の目安…生のまま冷凍した場合2 ~3 週間、下味をつけたり加熱してから冷凍した場合3 ~4 週間
・解凍方法…冷蔵庫に移す
●ハム、ベーコン、ソーセージ
パッケージの賞味期限を目安に保存。開封したらラップで包み、ジッパー付き保存バッグへ。ソーセージを冷凍する時は、加熱時に皮がはじけないよう、切り込みを入れてから保存すると安心です。
・冷蔵保存の目安…パッケージ表示にある賞味期限内
・冷凍保存の目安…3 ~4 週間
・解凍方法…冷蔵庫に移す
グリルやソテー、煮込みなど、ますますお肉料理が登場しそうなこの季節。フレッシュなうちに上手に保存して、ぜひ毎日の食卓で楽しみましょう!
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