特に大都市圏で増加中の0歳からのお稽古。もしそれが子どもの学びの基礎を作ってあげられる貴重な時期であるのなら、大きく伸ばしてあげたいというのが親の想いではないでしょうか。知育と言っても、もちろん勉強を教えるわけではなく、親子の触れ合いの質を高めたり、その時期に合わせた童謡や色彩、コミュニケーションの手法を教えてくれるものがほとんど。裏を返せば、そのコミュニケーションの質の高さが子供の学びの基礎となるのかもしれませんね。
核家族化が進んでいる今、初めての子育てにもかかわらず相談できる経験者が近くにいないという場合、昔はおばあちゃんや近所の人に教えてもらっていた童謡や手遊びなどに触れる機会がありません。また、育児休業期間が明けると子どもと触れ合う時間が減ってしまうというワーキングママにとっては、赤ちゃんが0歳である育休中こそ、子どもとのコミュニケーションの質を高めておきたいと思う時ですよね。
0歳の赤ちゃんは寝ている時間も多いですが、耳や全身の感覚は大人が考えている以上に研ぎ澄まされているそうです。語りかけや童謡などが赤ちゃんに良いのは周知の通りですが、それぞれの親子に合ったメソッドでコミュニケーションを取れると親の自信にもつながり、親子共々快適に将来の学力の基礎を作っていけるかもしれません。まずは始める前に、0歳からの知育にはどんな方法があるのか、どんなやり方なら親も子どもも楽しめるのかをリサーチするところから始めてみてはいかがでしょう?
幼稚園生、小学生にはかなりポピュラーなKUMON(公文)ですが、実は0歳から教材があることはまだあまり知られていません。0歳からのベビークモンは、主に「ことばの語りかけ」を重視し、童謡やお話などの詰まった教材と月一回の教室通いで構成されています。まだ話せない赤ちゃんへの言葉がけのヒントやその時期にあったやり取りを教材としてまとめているのと、教室で先生と会って質問する機会もあるのでお得な教材と言えるでしょう。
高い知名度を持つ「こどもちゃれんじ しまじろう」ですが、0歳からの教材で大切にしているのは五感を刺激する遊び。ノウハウの積み重ねによる、赤ちゃんに響くおもちゃ(エデュトイ)や音楽が毎月届きます。3歳くらいになったら、教材をとっていなくても、全国で開催されているしまじろうコンサートに参加できるので、足を運んでみるのもいいかもしれませんね。プログラムも研究され、子供を喜ばせながら学びのある構成になっています。
子どもの可能性を引き出す右脳教育を展開する「しちだ式」は、胎教から中学生までのプログラムを実施しています。全国に400以上ある教室、もしくは通信教材セットで独自の問題に取り組みながら、心の充実をはぐくんでいくという理念があります。フラッシュカードを使った独特のプログラムやプリントなど、親も一緒になって取り組んでいくタイプの教材です。
ベビーパークは、「叱らず個性を育てる育児法」を母親へ伝えたいという理念の元に、母親への教育(マザーリング)、心の教育、食育や知育などをプログラムに入れている教室です。創設者の教育理念に深く共感することが、母親にも子供にも良い影響を及ぼす始めの一歩でしょう。
0歳からの教育なんて早いのでは?と疑問に思う方も多いと思いますが、まだ言葉を話せない赤ちゃんとのコミュニケーションを取る手段として捉えると、赤ちゃんにいい影響を与えてくれるものだと考えられます。どう接していいか分からない時期に、遊び方や声掛け法などのより所があると、親としても自信に繋がるもの。
上に挙げた教室以外にも地域で展開している教室はたくさんあります。お試し教材や体験講座などを使って、まずは家庭にぴったりの教室や教材を探してみるのもいいですね。また、母親学級・父親学級でお世話になった地域の自治体でも、講演会を実施したり、特色あるサークル活動の情報提供をしている場合があります。身近なところにもきっと赤ちゃんの脳を育てるヒントがありそうです。アンテナをはって積極的に覗いてみるのもいいかもしれません。
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