型なしタルトとは、その名の通り、型を使わないで焼き上げるお手軽タルトのことです。タルト生地で中身の淵をぐるっと折り囲んだり、ちょっとつまんで立てて形にしたりと、いろいろなバリエーションを楽しめます。海外では、Rustic tart (ラスティック・タルト)や、Galette(ガレット)と呼ばれ、素朴なお菓子として親しまれています。
では早速作ってみましょう。今回はタルト生地の中に、レモン味のカスタードクリームを敷き、その上にりんごのコンポートをのせたタルトに挑戦します。
1.まずはタルト生地を作ります。
常温に戻したバターを泡立て器でクリーム状にし、そこに砂糖を加えて白っぽくなるまで混ぜます。
バターをしっかり常温に戻して柔らかくしておくと、クリーム状にしやすいですよ。
2.1に溶いた卵を分離しないように数回に分け入れて、その都度よく混ぜます。
3.ふるっておいた小麦粉を2に入れてゴムベラで更に混ぜ、ひとまとめにし、まとまったら冷蔵庫で休ませます。
4.レモンカスタードクリームを作ります。
耐熱容器に卵黄と砂糖と小麦粉を入れて泡立て器で混ぜます。
5.4に牛乳を数回に分けて加えて混ぜ、ラップをして500Wのレンジで1分くらい加熱し、よくかき混ぜます。
6.レンジで加熱→かき混ぜる、の作業を3回ほど繰り返し、クリームが少し固めになったら、レモン汁を加えて冷まします。
あまりクリームが柔らかすぎると、生地にのせた時に流れてしまうので、ある程度のとろみがつくまで繰り返しましょう。
7.りんごのコンポートを作ります。
りんごは皮をむいて薄切りにし、耐熱容器に入れます。そこに砂糖とレモン汁を加えて軽く混ぜ、ラップをして600Wのレンジで3分ほど加熱します。りんごがくたくたになったら取り出して冷まします。
りんごの甘〜い香りが広がり、そのまま食べてしまいたくなります^^
8.休ませていた3の生地をラップではさんで直径20cmぐらいに伸ばし、フォークで穴を開けます。
9.8の生地に6のクリームを塗ります。
生地を織り込んでいくので、淵ぎりぎりのところまでクリームを塗らないようにしてください。
10.9のクリームの上にりんごのコンポートをのせます。
のせ方はお好みでOKですが、クリームからはみ出ないようにのせてください。
11.生地の淵を起こして内側に折り込んでいきます。
焼いた時に外側に倒れてしまうので、しっかりと折り込んで下さい。敷いていたラップを上に持ち上げながら生地を折り込んでいくとやりやすいですよ。
12.11をアルミ箔の上にのせ、それを鉄板にのせたら、200度に予熱したオーブンで40分くらい焼けば完成!
まず見た目も普通のタルトとは違って、素朴な感じがまた良い味になっていますよね。味はタルト生地部分はサックサクで、中身の酸味の利いたレモンカスタードとりんごのコンポートの甘さが絶妙にマッチしてかなり美味しかったです♪
以前型を使ってタルトを焼いたことがあるんですが、確かに見栄えは良いのですが、一つひとつのひだの部分に生地を入れ込んだり、型から溢れ出した部分は切り取ったり、そして焼き上がった後はまたひだの部分までキレイに洗わないといけない・・・など面倒なことが多かったのですが、今回の型なしタルトはそんな面倒な部分は一切なし!しかも自分の好きな形のタルトに出来るし、ちょっと工作感覚で楽しかったです。ちょっといびつな形になってもそれはそれでまたラフな感じでOK♪
この型なしタルトの中身はフルーツだけでなく、野菜などを入れた食事系タルトにしても美味しいですよ。
ぜひ今年の秋は好きなものを詰め込んで、自分流にアレンジできるこの「型なしタルト」にチャレンジしてみて下さい☆
タルトを焼く際にはオーブンによって加熱時間が違ってくる可能性があるので、具合を見ながら調整して下さい。また、焼いている時に、生地の淵が外側に倒れてしまったら、焼くのを中断して生地が柔らかい内に、フォークなどで内側に倒して中身が溢れ出るのを防ぎましょう。
ミニサイズでたくさん焼くと手土産にもピッタリですよ^^
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