①老化予防や食後の糖・脂質の吸収を穏やかにする働き
糖尿病・代謝疾患研究の専門家である、昭和医科大学医学部 内科学講座 教授の山岸昌一先生によれば、習慣的に紅茶を飲んでいる人には、以下のような傾向が見られたとのことです。
・心臓病リスク:11〜15%低下
・総死亡率:10%低下
・がん死亡リスク:21%低下
・悪玉コレステロール:5〜17mg/dL低下
・女性の卵巣がんリスク:36%低下
この中でも、「死亡率」という最も客観的な指標で効果が見られている点が重要なのだとか。
また、紅茶に含まれる紅茶ポリフェノールには、糖や脂質の吸収を緩やかにする作用があり、食後の血糖値の急上昇(血糖値スパイク)を抑える働きが期待されているそうです。
血糖値スパイクが繰り返されると、体内のタンパク質と糖が結びつき、「AGEs(終末糖化産物)」という老化に関わる物質が生成されるのだとか。これがシワやたるみ、シミ、薄毛などの原因の一つになるといわれています。
実はこのAGEsは、最近では簡単に計測できる機械もあり、私も測定してみました。すると、なんと糖化年齢は65歳……!
紅茶を飲むことでAGEsの蓄積を減らせる可能性があると知り、早速取り入れてみよう!という気持ちが強まりました。
②疲労回復や夏バテ対策にも期待
また、国際的な疲労研究の第一人者である、日本疲労学会 理事長・神戸大学大学院 科学技術イノベーション研究科 特命教授の渡辺恭良先生が行った実験によると、36℃・湿度55%という過酷な環境で運動した際、アイスレモンティーを飲んだグループに驚きの変化が見られたそうです。
・心拍数が安定
・酸素が体に行き渡りやすくなる
・運動後の眠気が抑えられる
・自律神経の調節機能が高まる
紅茶ポリフェノールによって暑熱環境下での体への負担がやわらぎ、活動後の回復を支える可能性が示されたことで、紅茶は熱中症や夏バテ対策の新たな選択肢としても注目されているとのことです。
紅茶の健康効果がわかったところで、2名の先生方もおすすめするのが「ティーファースト」習慣です。
食前や食事中に紅茶を飲むだけ!というシンプルな方法。
効果をより引き出すポイントは、「必ず無糖・無添加を選ぶ」ことです。
特に人工甘味料入りのものは、カロリーゼロであっても、脳が糖を欲するように働いたり、インスリンの過剰分泌につながったり、腸内環境に影響を与えたりする可能性があるそうなので、注意が必要です。
ペットボトルの紅茶でもOKだそうですが、日本の表示法では、無糖と表示されていても100mlあたり0.5g未満の糖類が含まれている可能性があります。そのため、成分表示を確認すると安心です。
また、「渋めの紅茶がおすすめ」で、苦味や渋味が強いほど、ポリフェノール含有量が多い傾向があるそう。
医学的には温度による効果の差はないそうで、ホットでもアイスでもOKです。
量としては、まずは1日3杯を目安に。心臓病予防の観点では、1日1〜1.5リットル程度がよいとされているそうです。
上記のポイントを押さえた「ティーファースト」習慣を実践してみて、シーン別におすすめしたい取り入れ方をまとめました。
①朝のルーティンに
Before: 朝はバタバタでコーヒーをガブ飲み。
After: 前日の夜に水出し紅茶を仕込んでおく→朝は冷蔵庫から出すだけ。
②お弁当と一緒に
マイボトルに仕込んでおいた水出しの無糖紅茶を。水筒を洗う時も、紅茶は香りが残りにくいのがうれしいポイントでした。
③在宅ワークのお供に
デスクに保温ポットで紅茶を用意。仕事の合間にこまめに飲めるので、集中力が途切れにくくなりました。
④夕食準備中に
キッチンに立つ時間が長いので、その間にホット紅茶を一杯。料理をしながら飲めるので、夕食前の空腹感も和らぎました。
高額なサプリメントや美容グッズよりもコスパ良く簡単に取り入れられる「ティーファースト」習慣。
皆さんもぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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