道端や庭先など、身近な場所でよく見かける多年草です。白い花のように見える部分は実は苞(ほう)と呼ばれる葉の変形で、初夏になると独特の香りとともに群生して広がります。
昔から薬草としても知られ、「十薬(じゅうやく)」という別名を持つほど、暮らしの中で活用されてきた植物です。
「ジゴクソバ」は漢字で書くと「地獄蕎麦」とされることがあって、由来としては主にこんな説があります
“そば(蕎麦)”に混ざると危ない草だった説
→ ドクダミが混じったものを食べると体に合わず、下痢などを起こすことがあり、「地獄を見るそば」=ジゴクソバと呼ばれたという話
強い臭いや繁殖力から“厄介な草”として怖がられた説
→ 食用や暮らしの中で嫌われて、ちょっと怖い名前が付いた
つまり、「食べたら地獄」という実用的な怖さ+「しぶとくて厄介」というイメージが合わさった別名なのかな。
地獄ってつくのは、怖いよね~!
ドクダミ(蕺草)は、昔から「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれる薬草ですが、お茶としても親しまれています。
ドクダミ茶は、体の中の余分なものをすっきりさせる働きがあるとされていて、お腹の調子を整えたいときや、便秘気味のときに飲まれることも多いです。
私もドクダミと聞いて連想するのは、よく便秘に効くっていうドクダミ茶を連想します!
香りの強さから好き嫌いが分かれる“クセ強め”な雑草でもあります。「魚腥草(ぎょせいそう)」は、ドクダミの中国名として知られる呼び方です。
意味はそのままで、「魚のような生臭いにおいがする草」ということから名付けられました。ドクダミの独特な強い香りを、昔の人が“魚のにおい”になぞらえたものです。
見た目は可憐でも、名前はかなりストレートでインパクト強めな別名ですね!
実は、ドクダミのあの独特のにおいは、主に葉や茎を傷つけたときに出る成分(揮発性のにおい成分)によるものらしい。だから、
そのまま咲いている状態
日向でそっと観察している状態
だと、ほとんど気にならないことが多いです。
逆に、
葉をちぎる
茎を踏む・折れる
まとめて抜く
こういう“刺激が加わったとき”に一気ににおいが出るそうですよ。
ドクダミは、たくさん生えているからといって、いつも強くにおうわけではありません。実は、じっとしている状態だと、意外と香りが気にならないことも多いそうです。私自身も、群生している場所では撮影する程度なので、「ドクダミってそんなに臭うの?」と、実はまだピンときていません。
ただし、風で葉がこすれたり、踏まれたり、雨上がりで濡れたりすると別。そんなときに、ドクダミ特有の香りがふわっと立ちやすくなるといわれています。
道端で花が咲いていると、つい「かわいいな」と観察してしまうドクダミ。今回いろいろ調べてみて、「昔の人は、この植物と身近に付き合ってきたんだな」と感じました。
「ヘビゴロシ」(蛇殺し)
→ 強い繁殖力から付いた俗称ともいわれています。
「シボトバナ」(四方花/諸説あり)
→ 地域によって呼ばれる方言名のひとつで、由来には諸説あります。
「ドクグサ」「ドクダメ」
→ 独特のにおいや繁殖力から生まれた呼び名とされることがあります。
「ホトゲグサ」「ボウズグサ」「ニュウドウソウ」
→ 地域によって伝わる俗称のひとつとされています。
「イシャゴロシ」
→ 薬草として重宝されてきた歴史から生まれた俗称ともいわれています。
まだまだ別名はありますが、今回はこのくらいにしておきますね。
本当に、昔の人のネーミングはどれも個性的で面白く、そして奥が深いです。身近な植物をよく観察していたからこそ、こんなにも印象的な別名が生まれたのだと思うと、改めてその観察眼に驚かされます。
道ばたを歩いていて、ドクダミの花が開花しているのを見かけたら、ぜひ少し立ち止まって観察してみてはいかがでしょうか。
はるか昔の人たちの観察眼に思いを重ねると、身近な草花の見え方が少し変わってくるかもしれません。なんとも言えない、不思議で奥深い気持ちになる瞬間です。
こちらの情報が、どなたかの小さな気づきや楽しみに繋がれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
別名の由来や意味については、地域や資料によって少しずつ解釈が異なることもあるようです。興味のある方は、それぞれの別名にまつわる諸説を、ぜひご自身でも調べてみると面白い発見があると思います。
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