そもそもこの怪味ソースとは中国四川省発祥の調味料で、本場では蒸した鶏肉に怪味をかけた怪味鶏という料理が昔から親しまれているそうです。
この“怪味”とは中国語で「複雑な味」という意味。四川料理の特徴である7つの味「甘み」「酸味」「塩け」「苦み」「こうばしさ」「辛み」「しびれ」が一度に味わえて、一言では表現出来ない複雑な味だから“怪味”なんですって。
複雑な味…気になりますね!
では早速「怪味ソース」作りを始めましょう!
材料は最後をご覧くださいね。ちょっと辛さ控えめになっていますので、辛いのが好きな方は豆板醤をもう少し増やしてもOK。逆に辛いのが苦手な方は花椒を入れなくても大丈夫です。
1.フライパンにみじん切りにしたしょうが、にんにく、そしてサラダ油、豆板醤を入れて弱火にかけます。木べらなどで混ぜ、香りが立ったら火を止めます。
この時点ですでに食欲をそそる香りが♪
2.熱いうちに酢、しょうゆ、砂糖を加え、砂糖が完全に溶けるまで混ぜ合わせます。
3.白ねりごまを3回に分けて加え、その都度よく混ぜます。
ねりごまを入れると全体が白っぽくなり液体が固まりやすくなってくるので、しっかり混ぜましょう。
4.最後にごま油と花椒を加え、なめらかになるまで練り混ぜたら完成!
食べた瞬間はごまの甘みとコクを感じますが、その後にピリッとした辛さがきます。でも見た目程しつこくなくさっぱり。確かに複雑な味わいですが、あとを引くおいしさがクセになり、味わえば味わうほど止まらなくなります!
ではこの怪味ソースを使ったいくつかの料理をご紹介します!
怪味ソースをそのまま使ったザ・王道レシピ。
チキンスープで茹でた鶏のささみに火が通ったら割いてサラダの上に乗せます。そしてその上から怪味ソースをかけたレシピです。さすが王道だけあって、さっぱりした鶏肉に甘辛ソースが絡んで箸がどんどん進みます。野菜もたくさん摂れて嬉しい一品ですね。
今ブームのおにぎらずにも。
ツナとみじん切りした玉ねぎに怪味ソースを和え、それをごはんとのりで包みます。イメージとしてはツナマヨに近いですが、こちらはコクと辛さがあり中華風おにぎらずという感じです。他にも鮭フレークなどいろんな具材と怪味ソースを和えて作れそうですね。
こちらは怪味ソースにめんつゆをちょい足し。
怪味ソース:めんつゆ(ストレート)=1:2の割合で混ぜてつけだれの完成。
普段のそうめんのつけだれはめんつゆがシンプルな味のためいろいろな薬味を入れたくなりますが、このつけだれならすでにいろいろな薬味が入っているのでこれだけで十分。これからの季節にぴったりで、個人的に一番おすすめです。
怪味ソースにマヨネーズをちょい足しした一品。
怪味ソース:マヨネーズ=2:1の割合で混ぜ、これを茹でたじゃがいもにあえただけのシンプルなポテトサラダです。シンプルだけど甘みあり辛味ありで新鮮な味に。いつものポテトサラダに飽きた方はぜひ。
今回使った材料の中に花椒(ホワジャオ)というのがありますが、これは麻婆豆腐など中華料理でよく使われる香辛料です。花椒には胃を温めて消化を助ける作用があるので、油っぽい料理と一緒に摂るのが良いそう。また体の冷えを取る効果、さらに抗菌作用もありるのだとか。スーパーなどでも市販されているので
ぜひ家庭に常備して使ってみて下さい。
最初名前だけを見た時は怪しく手を出しにくかったですが、いざ作ってみるとこんなに簡単で、いろんな料理と合い、しかも美味しいなんて!「このソースに出会えて良かった♥」と心から思います。
本当に食べたい時にすぐ作れるので我が家ではすでに常備調味料になりました☆まだ出会っていないなんてもったいないですよ。
いつものごはんが本格料理に変身するので、ぜひ早速作っていろいろな料理で使ってみて下さい!!
怪味ソースの保存については、煮沸消毒した保存容器に入れ、完全に冷ましてからふたをして下さい。冷蔵で約1週間保存可能です。油が分離したり、硬くなったりした場合は、水少々を加えて溶きのばしてから使用して下さい。
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