
一番の懸念点って、サイズが合っているかどうかなんですよね。
体重が前回着用から10キロレベルで増えている人は、一度袖を通しておくのが基本!
体重が増えていない人ももちろん袖を通して姿見でチェックしておきましょう。
これ盲点なんですが、体臭や香水、防虫剤など、臭いが残っていると当日ゲンナリします。
脇や首元、袖口などは特に臭いが残りやすいです。
普通に嗅いで臭わなくても体温であたたまって臭いが復活することもあるので、アイロンを当てて生地を温めた状態で嗅いでみるのがコツです。
香水はアルコールスプレー後に洗濯、体臭は薄めた酸素系の漂白剤をスプレー後に洗濯、防虫剤の臭いは風に当てて再チェックしてください。
続いて生地のチェックです。
ツイードって織が粗いので糸が出やすいデリケートな素材なんですよね。
全体的にしっかりチェックしますが、バッグをかけていた肩や、生地がほつれやすい縫い目周り、摩擦の多い袖などは特に糸が出やすいので念入りにチェックしてください。
糸が出ていると全体にくたびれた印象になるのでしっかり処理しましょう。
糸が飛び出ているのを見つけたら、切っていいかどうかを見極めます。
糸がループ状に飛び出ていて糸端が出ていないものは切らない方がいいです。
飛び出た部分の糸を見極めて、何センチか先からその糸を引っ張って、飛び出た部分のたるみを全体に逃がしてたるみをなくします。
この方法が一番生地にダメージなく補修できます。
たるみを逃がすのが難しい場合、糸を生地の中に入れ込んで、糸の飛び出しを隠す方法もあります。
先がとがったピンセットで飛び出した糸をつまんで、生地に穴を開けつつ中に入れ込みます。
ツイードは織が粗い分、織と織の間にすき間を開けて、生地を傷つけずに穴を開けることができます。
ピンセットが難しい場合、専用の補修針も売られています。
飛び出た糸をめがけて何度か刺すだけで、針の後ろ半分のざらざら面で糸端を生地の中に巻き込んでくれます。
ピンセットがないし急遽補修したい場合は、縫い針を刺して糸端を針穴に通し、糸端を生地の中に入れ込む方法もあります。
まだ老眼じゃないよって人にはおすすめの方法です。
太い糸やループ状の糸はできるだけ切らない方がいいのですが、細くてループしていない糸は切ってもさほど影響が少ないです。
本当は全部の糸を生地の中に入れ込むのが理想ですが、たくさん着ると摩擦でたくさん糸が出てしまうのがツイードの弱点なんですよね。
パヤパヤした細かい糸は思い切って切っちゃいましょう。
最後に、ボタン取れかけていませんか?
生地にばかり目を取られがちですが、触ってみてグラグラするボタンは、取れていなくても糸を切ってつけ直しておくのがおすすめです。
思い切ってこの機会にボタンを変えて気分転換するのもおすすめ。
金ボタンとか今風でかわいいですよね。
仕付け糸とは…販売の段階で服が型崩れしないように仮固定を目的として縫われた糸のことです。
職業病なのか、通勤時でもよく仕付け糸がつけっぱなしの人を見つけて一人で「あちゃー」となることもしばしば。
見落としやすいのは…
・ベント…背中やスカートの中心の裾部分の切れ込み
・ポケット口…ジャケットやパンツなど
の2か所です。
特にポケットは目立たない色の糸で目立たないようにしつけ止めされていることも多いんです。
ポケット口の下にポケットの袋があればしつけ止めされている可能性が高いです。
裏側からポケットの袋がないかチェックしてみてくださいね。
糸を内側に隠して補修した場合、糸端が引っ張られてツレる場合があります。
襟や裾なども型崩れしやすいので、優しくスチームを当てて引っ張ったり叩いたりして形を整えておくと「クタビレ感」がなくなります。
服って価格も大事だけど、ママ世代になってくるといかに清潔に着こなすかも大事になってくる気がします。
毎回新品を買い替えるならメンテナンスは不要ですが、久々に出してきた服を着る場合は注意が必要です。
せっかくのセレモニー、写真にも記憶にもしっかり残る日なので、ぜひ念入りにメンテナンスしておきましょう。
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