チェッカーベリーの栽培環境は湿り気のある冷涼な気候を好み、寒さにも強いです。しかし、高温多湿や夏の強い日ざしが苦手なため、乾いた強い風には注意してください。チェッカーベリーの植え付け方法は地植えの場合は、夏は日陰になるようなところを選び、根鉢より一回り大きい穴に植えます。腐葉土をよく混ぜて水はけをよくしておきましょう。夏は暑さで土が乾きやすいため、1日に1～2回水やりをし、乾かさないよう管理することがポイントです。春～秋は1～2日に1回、冬は2～3日に1回のペースで水やりをしてあげるといいです。
チェッカーベリーは日光を好む植物ですが、夏の直射日光には弱いため、風通しの良い、半日陰が理想的です。チェッカーベリーは樹高が低く、生長スピードもゆっくりですので、定期的な剪定は必要としません。傷んだ実や見頃を過ぎた実は摘み取っておくと美しい樹形が保てます。チェッカーベリーは病害虫被害にも遭いにくく丈夫な植物ですが、チェッカーベリーの赤い実は鳥にとって魅力的な食べ物です。鳥が近寄りにくい場所に植えるか、防鳥ネットなどで鳥害を防ぐ工夫が必要です。
チェッカーベリーの適切な収穫時期は実が赤く熟す11月～3月頃です。チェッカーベリーの実は鳥にとっては安全で魅力的な実ですが、人間がたべるには適していません。「サリチル酸メチル」という鎮静成分が含まれており、この成分が独特の匂いと味がして美味しくありません。そのため、食べることはおススメしません。チェッカーベリーの品種選びのポイントは実の大きさと色です。一般種の実は約1㎝程度ですが大きい実をつける「大実ゴールテリア」」があります。また、ピンク色の実をつける「ペーチベリー」や白い実の「ホワイトベリー」なども人気品種です。赤い実を割ると、小さな種が出てきます。取り出した種の保存方法はタッパーなど密封した容器に、乾燥剤と一緒に入れて冷蔵庫で保管するか、蒸れないように封筒などの紙袋に入れて保存しましょう。
Q.チェッカーベリーの苗の入手先について
A.園芸店やホームセンター、あるいはオンラインショップで購入することができます。
Q.チェッカーベリーの成長速度について
A.チェッカーベリーは成長速度がゆっくりな植物で、横幅が30cm弱になるまでに約1年半かかることがあります。
Qチェッカーベリーの種まき時期はいつが良いか
A種まきは3月～5月、10月～11月頃が適期です。
チェッカーベリーの美しい実はクリスマスに飾る花として人気の花材です。クリスマスの装飾には、赤い実を持つ植物が多く使われるのは、赤い実はキリストが流した血を象徴する説や、赤色の実は「太陽の恵みを」表しているからとも言われています。クリスマスシーズンにチェッカーベリーをシクラメンやハボタン、ビオラと組み合わせた寄せ植えは、クリスマスの飾りとしてもおススメです。特に、鉢の縁から垂らすようにチェッカーベリーを植えると、赤い実がより美しく演出することができます。
「不老不死」「明日の幸福」「好奇心」
流通名では英名の「Checkerberry/チェッカーベリー」と呼ばれることが多いですが、属名の「Gaultheria/ゴールテリア」で苗が販売されていることがあります。同じ植物でも呼び方が異なることがありますが、どちらの名前でも赤い実をつける美しい植物です。
