つるバラを育てる際には日当たりの良い場所を選ぶことが大切です。つるバラを健康的に成長させるために、用土をしっかりと耕し、準備しましょう。
つるバラの適切な土は水はけが良くて有機質なものです。市販のバラ専用用土を使用するのもよいでしょう。
植え付け時に油かすや鶏糞などの肥料を、元肥として用土に混ぜ込んでおくのがおすすめです。
生育期の3月から9月に、株元から離して緩効性肥料を与えてあげましょう。
つるバラは乾燥に対して耐性がある植物ですが、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。地植えの場合は雨が降る時期は水やりは必要ありません。
つるバラの剪定は春、夏、冬の3回行います。春の剪定は病害虫の予防し、夏は花の成長を促進させるためです。
休眠期にあたる冬には強剪定を行い、つるバラを小さくコンパクトに抑える効果があります。
つるバラはアブラムシやうどんこ病にウイルス系の被害を受けることがあります。風通しが悪く湿度が高い環境で発生しやすいので、病害虫対策には日当たりと風通しを良くして湿気を避けましょう。感染した葉や枝は早めに取り除き薬剤散布で対処してください。
つるバラの品種選びは、つるの伸び方を考慮した選び方が大切です。伸長力と枝の性質と植栽場所の環境とスペースの考慮が必要です。
枝がしなやかで誘引しやすい品種を選ぶと管理がしやすいです。
鮮やかな花色のつるバラには真っ赤なカップ咲きの「フロレンティーナ」がおすすめです。また、「ピエール・ドゥ・ロンサール」も白とピンクの色合いが華やかで人気のある品種です。香りの強いつるバラには、「ペネロープ」があります。このバラは杏色がかったクリーム色の花が特徴で、甘いムスクの香りがします。
他には、「シャルトルーズ・ドゥ・パルム」はモダンダマスクの芳醇な香りがします。寒さに強いつるバラには「コクテール」や「アルベリック・バルビエ」があります。これらのつるバラは北海道の寒冷地でもよく咲くとされています。
トレリスとアーチはどちらもガーデニングに使用される構造物ですが、設置方法が少し異なります。
トレリスは平面の格子で、壁に取り付けたり自立させて植物を支えます。アーチは立体的な構造で、庭の入り口などに設置し、植物を絡ませます。
アーチやトレリスにツルを誘引することによって美しい立体的な景観を作り出してくれます。また這わせたツルと花で日陰も作ってくれます。
春は新しい成長の始まりで、植え付けや花がら摘み、病害虫対策がポイントです。
夏は水と肥料をしっかりと与え、つるバラの生育を助けます。
秋は冬に向けての剪定と誘引が主な作業で、冬を越えられるよう準備をします。
各季節の変化に合わせて、適切なケアを行うことで、つるバラは一年を通して健康に育ちます。
つるバラの挿し芽には忍耐と注意が必要ですので、適切なタイミングと手順で行いましょう。
夏に行う緑枝挿しは、生育が盛んな6月~7月が根付きやすく、成功率が高くなります。
冬挿しは休眠期の11月~1月に行い、室内で長期間管理する必要があります。
挿し芽をする際は、健康な枝を選び、適切な長さに切り、下葉を取り除いた後、あらかじめ調合された挿し木用の土に挿入するといいです。
成功率を上げるためのポイントはしっかりと水分管理を行い、根が張るまでの期間、枝を丁寧にケアすることです。
Q. 初心者でも簡単につるバラは育てられますか?
A. はい、つるバラは比較的丈夫ですので、初心者の方でもつるバラを育てることは可能です。
Q. つるバラは害虫に弱いですか?
A.害虫に対しては注意が必要です。害虫を見つけたら早めの対応が重要です。
Q.つるバラの剪定はいつ行えばいいですか?
A. つるバラの剪定は、12月下旬~1月中旬が理想的です。
Q. つるバラの開花を促すための方法はありますか?
A.剪定はもちろんのこと、花が咲くたびに適時、花がら摘みを行うようにしましょう。
Q. つるバラは鉢植えでも育てられますか?
A.もちろんできます!2回りほど大きな鉢で育ててみましょう。
「無邪気」、「爽やか」、「いつも美しい」。
つるバラが壁面やアーチに絡みついて、優雅に咲いている様子は、目を引きます。ロマンチックな物語の中にいるようで、誰しもバラのあるお庭を夢見たことがあると思います。
難しそうとなかなか挑戦できない方も多いと思いますが、コツさえ掴めば毎年、素敵な花を咲かせてくれますので、ぜひ挑戦してみてください。
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