プレスリリース
10~20代の半数が“審美目的”で矯正歯科治療を検討 SNS主導の情報と料金・期間の認識ギャップが明らかに
公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
2025.11.06
~矯正歯科の専門医が注意喚起~“最初の矯正歯科医院選び”が治療の質を左右
矯正歯科専門開業医の全国組織である日本臨床矯正歯科医会(会長:土屋朋未、HP:https://www.jpao.jp/ )は、 全国の10代~70代男女800人に「矯正歯科治療に関する意識調査」を実施し、矯正歯科治療を検討する方の「意識」と「実際の状況」との間にあるギャップが明らかになりました。
【 調査の要約 】
■若年層の矯正歯科治療を検討する主な動機は、約半数が「コンプレックスの解消」など審美目的であり、情報源の約54%がSNSだった。
■歯科医院選びの注目ポイントとして、若年層の約5割前後が「費用の安さ」を重視。
■アライナー(マウスピース)矯正は全年代で最も人気が高く、10代では79%と高い数値を示した。
■若年層の多くは、矯正歯科治療を比較的「安価」で「短期間」でできるものと想定。
■歯科医師免許があれば診療科名を「矯正歯科」と標榜(看板・掲示)できる事実を知らない人は約8割にのぼった。
【 結果:当会の見解 】
■SNS上では氾濫する広告や真偽の分からない情報が見られるため、情報を鵜吞みにせず、信頼できる矯正歯科医院の説明や複数の情報源をもとに検討しましょう。
■マウスピース矯正には適応範囲に限りがあります。「安い・早い」だけで選ばず、矯正歯科専門医の診断を受けたうえで、自分に適した治療法を選択しましょう。
■費用は一般的に70万以上、期間は平均で2~3年程度必要とされます。安価・短期間を強調する広告には注意が必要です。
■安易に歯科医院を選ぶと、標準的な治療よりも症状がより深刻になってしまったり、治療期間の延長や費用が膨らむ場合があるので、注意が必要です。
■歯科医院の公式サイトで、医師の経歴・専門資格、費用や治療期間の記載があるかを確認し、さらに認定資格が本物なのか確認することをおすすめします。
【 調査概要 】
調査方法 :インターネットによる調査
調査期間 :2025年10月1日(水)~10月7日(火)
調査対象 :全国の矯正歯科治療を検討中の15歳~79歳男女
有効回答数:800名(10代:48名、20代:173名、30代:121名、40代:117名、
50代:130名、60代:101名、70代:110名)
【 調査結果 】
Q.なぜ矯正歯科治療を検討していますか? (単位は%、複数回答)


- 10代~20代ではコンプレックス解消(審美的目的)の割合が高く、10代は54.2%、20代は46.2%と半数前後を占めている。若年層は矯正を「治療」よりも外見を整える手段としてとらえる傾向にあるとうかがえる。また年齢があがるにつれ割合が低くなっている。
Q.矯正歯科治療を検討する際に何を情報源にしていますか? (単位は%、複数回答)

- 10代~20代では、SNS(X・Instagram)を通して情報を得る割合が約54%と非常に高く、その他YouTubeからも情報を得る層となった。
- 50代ではSNS(X・Instagram)利用が2割前後にとどまり、知り合いからの情報が6割超と情報収集方法に年代ごとで差が見られた。
【 当会の見解 】
SNSでは費用の安さや期間の短さなどをキャッチコピーにし、治療内容を説明されていない広告的情報やインフルエンサーの体験談や見た目のよい症例写真など治療過程や個人差について省かれていた断片的で中立性に欠ける情報が混在しています。
広告と客観的情報の区別がつきにくくなり、「バズっている=よい医院」という短絡的な判断に陥るリスクがあります。SNSの情報を鵜吞みにせずに信頼できる歯科医院の説明や複数の情報源をもとに検討しましょう。
Q.医院選びを検討する際にどこに注目していますか? (単位は%、複数回答)

- 矯正歯科医院を選ぶ際の注目点として、全年代で「口コミ」および「通院に便利な立地条件」が高く挙がっている。
- 若年層(10~20代)では「費用が安価」が高い数値を示しており、10代で58.3%、20代で47.4%だった。
- 特徴的なのは、「受賞歴や症例件数などの実績」10代が31.3%、20代が30.1%という数値で、他世代(30~60代:約16~19%)より明確に高いという結果に。
Q.初めて矯正歯科治療を行く際に複数の医院に行こうと思いますか?
(単位は%、単一回答、n=800)

- 10代では「はい(一般歯科)」が41.7%、「はい(矯正歯科専門医院)」が31.3%、20代では両者が42.2%と同率だった。
- 本来、矯正歯科治療は矯正歯科専門医院での相談・診断が望ましいが、今回の結果では、若年層の多くが一般歯科も相談先としている実態が見られた。
Q.どの矯正装置で治療を実施しようと思いますか? (単位は%、複数回答)

- 全世代でアライナー(マウスピース)*矯正が人気となり、特に10代(79.2%)、20代(67.1%)で高い結果となった。
- 若年層ほどマウスピース矯正を希望する傾向が顕著であり、背景には、「目立たない」「取り外しができる」などの審美性・利便性の高さがあると考えられる。
【 当会の見解 】
若年層を中心にアライナー(マウスピース)矯正の人気が高い傾向ですが、マウスピース矯正には適応範囲と限界があります。“手軽で安い”という印象が先行していますが、症例に応じた正確な診断と治療計画が不可欠であり、安易な自己判断や広告情報には注意が必要です。また矯正歯科治療には様々な方法や装置がありますが、それぞれメリットとデメリットがあります。料金や簡便さだけで治療方法を選ぶのは非常に危険ですので、矯正歯科治療に関する専門的な教育と臨床的なトレーニングを受けた歯科医師による診察、検査、診断を推奨します。
Q.矯正歯科治療(検査・診断料を除く)にかかる総額はいくらなら実施しようと思いますか?
(単位は%、単一回答、n=800)

- 矯正治療の希望総額については、全体的に「30~60万円未満」がボリュームゾーンとなっており、20代で33.5%、40代で40.2%と高い比率を示した。
- 一方で、10代では「30万円未満」(37.5%)が最も多く、他の年代でも「30万円未満」が約3割前後を占めている。
- つまり、多くの人が“60万円未満で矯正したい”と考えていることが明らかに。
【 当会の見解 】
実際の治療費用の相場はマルチブラケット(ワイヤー矯正・表側)70~120万円、ワイヤー矯正(裏側)100~180万円、マウスピース矯正が90~120万円(※全て調整料込)とどの治療も30万円未満で完了するケースはほとんどありません。
格安でうたう広告には調整料や追加装置が別料金など隠されている部分があり、「安さ」だけで選ぶと危険です。治療を検討する際には費用の内訳と治療内容の確認が重要です。
Q.治療期間(保定期間を除く)はどのくらいの期間であれば実施しようと思いますか?
(単位は%、単一回答、n=800)

- 治療希望期間は全年代で約8割が“2年未満なら実施したい”と回答した。
- 特に10代では「半年~1年未満」(35.4%)や「1~2年未満」(33.3%)が多く、20代(42.8%)、30代(25.6%)でも同様の傾向が見られた。
【 当会の見解 】
患者さんの症状によるので決まった期間はありませんが、1年以内で終わることはほぼありません。全体的な治療では、実際は平均2~3年かかります。また、症状につきましては3年以上かかる場合もあり、3ヶ月で終了するなど短期間をキャッチコピーにした広告には要注意です。
Q.歯科医師であれば誰でも「矯正歯科」の標榜を掲げられること知っていますか?
(単位は%、単一回答、n=800)

- 歯科医師であれば、矯正歯科の専門教育を受けていなくても『矯正歯科』と看板を表示できるという事実を知っているか尋ねたところ、全年代で約8割が「知らない」と回答した。
- この結果から、多くの人が「矯正歯科」という表記を専門的な資格や教育を受けた医師による治療と誤って捉えている可能性がある。
【 当会の見解 】
実は、歯科医師免許を持っていれば「歯科」「小児歯科」「口腔外科」「矯正歯科」の4つ診療科名を自由に標榜(看板・掲示)できることから、歯科医師の専門的教育や研修の経歴は標榜では判断ができません。専門性をあらわす「日本矯正歯科学会認定医」が2,830人で、その約10倍の27,000医院が“標榜”しています。
したがって、矯正歯科医院選びの際には、医院の公式サイトで歯科医師の経歴・専門資格、費用や治療期間の記載があるかを確認し、さらに認定資格が本物なのか確認することをおすすめします。
【矯正歯科医院選びを失敗しないための当会からのアドバイス】
1.情報収集の第一として、検討している歯科医院のホームページをチェックし、まずは「日本矯正歯科学会」の「認定医」「臨床医」(旧専門医、旧臨床指導医)もしくは「日本歯科専門医機構認定」の矯正歯科専門医であるかどうか、さらにその認定資格が本物かを確認し、歯科医師の経歴、治療方針、費用・期間の記載なども確認しましょう。または技術力がある矯正歯科の専門開業医が所属する当会ホームページから候補医院をお探しください。
2.そして、候補の医院を選択したあとは実際に足を運び、以下の「6つのチェックポイント」を確認することが大切です。
来院時に確認するべき6つのチェックポイント
- セファロ(頭部X線規格写真)を検査している
- 精密検査を実施し、それを分析・診断したうえで治療をしている
- 治療計画、治療費用について詳細に説明している
- 長い期間を要する治療中の転医、その際の治療費までを説明している
- 常勤の矯正歯科医がいる
- 専門知識がある衛生士、スタッフがいる
3.ワイヤー矯正以外の特定の装置(例えばマウスピース矯正)しか扱っていない(もしくは特定装置ばかり推してくる)歯科医院は注意が必要です。
この調査を通して明らかになったのは、矯正歯科治療を検討する多くの人が費用・期間・治療方法についての「意識」と「実際の状況」との間にあるギャップがあり、歯科医院選びの段階で判断を誤ってしまう可能性があるということです。
矯正歯科治療では、“最初の矯正歯科医院選び”がその後の治療結果に大きく影響します。SNSや広告など情報があふれる中で、正しい情報と確かな基準をもとに、選ぶことが大切です。当会が示したチェックポイントを参考に、ぜひ信頼できる矯正歯科医院を見つけてください。
※ご参考:アライナー(マウスピース型装置)とは
透明のマウスピース状の装置。患者の口腔内石こう模型や口腔内の3Dスキャニングデータを用いて製作する。
マウスピース型装置を用いた矯正歯科治療は、装置を決められた順番通りに装着し、歯を動かしていく治療法
※本資料では「アライナー」は、一般的に社会で使用されている呼称に合わせて「マウスピース矯正」または「マウスピース」と表記しています。

※本資料では「アライナー」は、一般的に社会で使用されている呼称に合わせて「マウスピース矯正」または「マウスピース」と表記しています。
公益社団法人日本臨床矯正歯科医会とは
・日本臨床矯正歯科医会は、矯正歯科の専門開業医が所属する国内最大の団体です。
「よい咬み合わせときれいな歯並びによって心身の健康を育むこと」を目的とし、「見た目の美しさ」だけでなく、咬み合わせの改善、咀嚼(そしゃく)機能の向上、口全体の健康増進など、総合的な「正しい矯正歯科治療」に取り組んでいます。
・矯正歯科治療の専門家集団です。
歯科にも矯正歯科治療を専門に行うところもあれば、歯周病治療やインプラント治療を中心に手がけるところがあります。その中でオルソドンティスト(Orthodontist)とは、矯正歯科治療に特化した歯科医のことをいいます。
・日本臨床矯正歯科医会のメンバーは、矯正歯科治療の専従医です。
オルソドンティストになるには、歯科大学または大学歯学部に6年間通い、臨床研修を修了して国家試験に合格した後、大学付属病院の矯正歯科や臨床研修機関指定施設で歯科矯正学の理論と臨床に関する専門的な指導を受け、自己研鑽を積まねばなりません。
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矯正歯科専門開業医の全国組織である日本臨床矯正歯科医会(会長:土屋朋未、HP:https://www.jpao.jp/ )は、 全国の10代~70代男女800人に「矯正歯科治療に関する意識調査」を実施し、矯正歯科治療を検討する方の「意識」と「実際の状況」との間にあるギャップが明らかになりました。
【 調査の要約 】
■若年層の矯正歯科治療を検討する主な動機は、約半数が「コンプレックスの解消」など審美目的であり、情報源の約54%がSNSだった。
■歯科医院選びの注目ポイントとして、若年層の約5割前後が「費用の安さ」を重視。
■アライナー(マウスピース)矯正は全年代で最も人気が高く、10代では79%と高い数値を示した。
■若年層の多くは、矯正歯科治療を比較的「安価」で「短期間」でできるものと想定。
■歯科医師免許があれば診療科名を「矯正歯科」と標榜(看板・掲示)できる事実を知らない人は約8割にのぼった。
【 結果:当会の見解 】
■SNS上では氾濫する広告や真偽の分からない情報が見られるため、情報を鵜吞みにせず、信頼できる矯正歯科医院の説明や複数の情報源をもとに検討しましょう。
■マウスピース矯正には適応範囲に限りがあります。「安い・早い」だけで選ばず、矯正歯科専門医の診断を受けたうえで、自分に適した治療法を選択しましょう。
■費用は一般的に70万以上、期間は平均で2~3年程度必要とされます。安価・短期間を強調する広告には注意が必要です。
■安易に歯科医院を選ぶと、標準的な治療よりも症状がより深刻になってしまったり、治療期間の延長や費用が膨らむ場合があるので、注意が必要です。
■歯科医院の公式サイトで、医師の経歴・専門資格、費用や治療期間の記載があるかを確認し、さらに認定資格が本物なのか確認することをおすすめします。
【 調査概要 】
調査方法 :インターネットによる調査
調査期間 :2025年10月1日(水)~10月7日(火)
調査対象 :全国の矯正歯科治療を検討中の15歳~79歳男女
有効回答数:800名(10代:48名、20代:173名、30代:121名、40代:117名、
50代:130名、60代:101名、70代:110名)
【 調査結果 】
Q.なぜ矯正歯科治療を検討していますか? (単位は%、複数回答)


- 10代~20代ではコンプレックス解消(審美的目的)の割合が高く、10代は54.2%、20代は46.2%と半数前後を占めている。若年層は矯正を「治療」よりも外見を整える手段としてとらえる傾向にあるとうかがえる。また年齢があがるにつれ割合が低くなっている。
Q.矯正歯科治療を検討する際に何を情報源にしていますか? (単位は%、複数回答)

- 10代~20代では、SNS(X・Instagram)を通して情報を得る割合が約54%と非常に高く、その他YouTubeからも情報を得る層となった。
- 50代ではSNS(X・Instagram)利用が2割前後にとどまり、知り合いからの情報が6割超と情報収集方法に年代ごとで差が見られた。
【 当会の見解 】
SNSでは費用の安さや期間の短さなどをキャッチコピーにし、治療内容を説明されていない広告的情報やインフルエンサーの体験談や見た目のよい症例写真など治療過程や個人差について省かれていた断片的で中立性に欠ける情報が混在しています。
広告と客観的情報の区別がつきにくくなり、「バズっている=よい医院」という短絡的な判断に陥るリスクがあります。SNSの情報を鵜吞みにせずに信頼できる歯科医院の説明や複数の情報源をもとに検討しましょう。
Q.医院選びを検討する際にどこに注目していますか? (単位は%、複数回答)

- 矯正歯科医院を選ぶ際の注目点として、全年代で「口コミ」および「通院に便利な立地条件」が高く挙がっている。
- 若年層(10~20代)では「費用が安価」が高い数値を示しており、10代で58.3%、20代で47.4%だった。
- 特徴的なのは、「受賞歴や症例件数などの実績」10代が31.3%、20代が30.1%という数値で、他世代(30~60代:約16~19%)より明確に高いという結果に。
Q.初めて矯正歯科治療を行く際に複数の医院に行こうと思いますか?
(単位は%、単一回答、n=800)

- 10代では「はい(一般歯科)」が41.7%、「はい(矯正歯科専門医院)」が31.3%、20代では両者が42.2%と同率だった。
- 本来、矯正歯科治療は矯正歯科専門医院での相談・診断が望ましいが、今回の結果では、若年層の多くが一般歯科も相談先としている実態が見られた。
Q.どの矯正装置で治療を実施しようと思いますか? (単位は%、複数回答)

- 全世代でアライナー(マウスピース)*矯正が人気となり、特に10代(79.2%)、20代(67.1%)で高い結果となった。
- 若年層ほどマウスピース矯正を希望する傾向が顕著であり、背景には、「目立たない」「取り外しができる」などの審美性・利便性の高さがあると考えられる。
【 当会の見解 】
若年層を中心にアライナー(マウスピース)矯正の人気が高い傾向ですが、マウスピース矯正には適応範囲と限界があります。“手軽で安い”という印象が先行していますが、症例に応じた正確な診断と治療計画が不可欠であり、安易な自己判断や広告情報には注意が必要です。また矯正歯科治療には様々な方法や装置がありますが、それぞれメリットとデメリットがあります。料金や簡便さだけで治療方法を選ぶのは非常に危険ですので、矯正歯科治療に関する専門的な教育と臨床的なトレーニングを受けた歯科医師による診察、検査、診断を推奨します。
Q.矯正歯科治療(検査・診断料を除く)にかかる総額はいくらなら実施しようと思いますか?
(単位は%、単一回答、n=800)

- 矯正治療の希望総額については、全体的に「30~60万円未満」がボリュームゾーンとなっており、20代で33.5%、40代で40.2%と高い比率を示した。
- 一方で、10代では「30万円未満」(37.5%)が最も多く、他の年代でも「30万円未満」が約3割前後を占めている。
- つまり、多くの人が“60万円未満で矯正したい”と考えていることが明らかに。
【 当会の見解 】
実際の治療費用の相場はマルチブラケット(ワイヤー矯正・表側)70~120万円、ワイヤー矯正(裏側)100~180万円、マウスピース矯正が90~120万円(※全て調整料込)とどの治療も30万円未満で完了するケースはほとんどありません。
格安でうたう広告には調整料や追加装置が別料金など隠されている部分があり、「安さ」だけで選ぶと危険です。治療を検討する際には費用の内訳と治療内容の確認が重要です。
Q.治療期間(保定期間を除く)はどのくらいの期間であれば実施しようと思いますか?
(単位は%、単一回答、n=800)

- 治療希望期間は全年代で約8割が“2年未満なら実施したい”と回答した。
- 特に10代では「半年~1年未満」(35.4%)や「1~2年未満」(33.3%)が多く、20代(42.8%)、30代(25.6%)でも同様の傾向が見られた。
【 当会の見解 】
患者さんの症状によるので決まった期間はありませんが、1年以内で終わることはほぼありません。全体的な治療では、実際は平均2~3年かかります。また、症状につきましては3年以上かかる場合もあり、3ヶ月で終了するなど短期間をキャッチコピーにした広告には要注意です。
Q.歯科医師であれば誰でも「矯正歯科」の標榜を掲げられること知っていますか?
(単位は%、単一回答、n=800)

- 歯科医師であれば、矯正歯科の専門教育を受けていなくても『矯正歯科』と看板を表示できるという事実を知っているか尋ねたところ、全年代で約8割が「知らない」と回答した。
- この結果から、多くの人が「矯正歯科」という表記を専門的な資格や教育を受けた医師による治療と誤って捉えている可能性がある。
【 当会の見解 】
実は、歯科医師免許を持っていれば「歯科」「小児歯科」「口腔外科」「矯正歯科」の4つ診療科名を自由に標榜(看板・掲示)できることから、歯科医師の専門的教育や研修の経歴は標榜では判断ができません。専門性をあらわす「日本矯正歯科学会認定医」が2,830人で、その約10倍の27,000医院が“標榜”しています。
したがって、矯正歯科医院選びの際には、医院の公式サイトで歯科医師の経歴・専門資格、費用や治療期間の記載があるかを確認し、さらに認定資格が本物なのか確認することをおすすめします。
【矯正歯科医院選びを失敗しないための当会からのアドバイス】
1.情報収集の第一として、検討している歯科医院のホームページをチェックし、まずは「日本矯正歯科学会」の「認定医」「臨床医」(旧専門医、旧臨床指導医)もしくは「日本歯科専門医機構認定」の矯正歯科専門医であるかどうか、さらにその認定資格が本物かを確認し、歯科医師の経歴、治療方針、費用・期間の記載なども確認しましょう。または技術力がある矯正歯科の専門開業医が所属する当会ホームページから候補医院をお探しください。
2.そして、候補の医院を選択したあとは実際に足を運び、以下の「6つのチェックポイント」を確認することが大切です。
来院時に確認するべき6つのチェックポイント
- セファロ(頭部X線規格写真)を検査している
- 精密検査を実施し、それを分析・診断したうえで治療をしている
- 治療計画、治療費用について詳細に説明している
- 長い期間を要する治療中の転医、その際の治療費までを説明している
- 常勤の矯正歯科医がいる
- 専門知識がある衛生士、スタッフがいる
3.ワイヤー矯正以外の特定の装置(例えばマウスピース矯正)しか扱っていない(もしくは特定装置ばかり推してくる)歯科医院は注意が必要です。
この調査を通して明らかになったのは、矯正歯科治療を検討する多くの人が費用・期間・治療方法についての「意識」と「実際の状況」との間にあるギャップがあり、歯科医院選びの段階で判断を誤ってしまう可能性があるということです。
矯正歯科治療では、“最初の矯正歯科医院選び”がその後の治療結果に大きく影響します。SNSや広告など情報があふれる中で、正しい情報と確かな基準をもとに、選ぶことが大切です。当会が示したチェックポイントを参考に、ぜひ信頼できる矯正歯科医院を見つけてください。
※ご参考:アライナー(マウスピース型装置)とは
透明のマウスピース状の装置。患者の口腔内石こう模型や口腔内の3Dスキャニングデータを用いて製作する。
マウスピース型装置を用いた矯正歯科治療は、装置を決められた順番通りに装着し、歯を動かしていく治療法
※本資料では「アライナー」は、一般的に社会で使用されている呼称に合わせて「マウスピース矯正」または「マウスピース」と表記しています。

※本資料では「アライナー」は、一般的に社会で使用されている呼称に合わせて「マウスピース矯正」または「マウスピース」と表記しています。
公益社団法人日本臨床矯正歯科医会とは
・日本臨床矯正歯科医会は、矯正歯科の専門開業医が所属する国内最大の団体です。
「よい咬み合わせときれいな歯並びによって心身の健康を育むこと」を目的とし、「見た目の美しさ」だけでなく、咬み合わせの改善、咀嚼(そしゃく)機能の向上、口全体の健康増進など、総合的な「正しい矯正歯科治療」に取り組んでいます。
・矯正歯科治療の専門家集団です。
歯科にも矯正歯科治療を専門に行うところもあれば、歯周病治療やインプラント治療を中心に手がけるところがあります。その中でオルソドンティスト(Orthodontist)とは、矯正歯科治療に特化した歯科医のことをいいます。
・日本臨床矯正歯科医会のメンバーは、矯正歯科治療の専従医です。
オルソドンティストになるには、歯科大学または大学歯学部に6年間通い、臨床研修を修了して国家試験に合格した後、大学付属病院の矯正歯科や臨床研修機関指定施設で歯科矯正学の理論と臨床に関する専門的な指導を受け、自己研鑽を積まねばなりません。
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