プレスリリース

英語茶道で外国からのお客様をおもてなし、英語も茶道も難しい!でも、楽しかった!【島根県立大学】

なぜなら、感謝の気持ちで心が満たされたから

2022年12月13日、アメリカの交流協定校であるセントラルワシントン大学(CWU)のマット・ブ リッチギー語学学校校長先生の島根県立大学来訪に合わせ、学生と一緒に茶道を体験し、心が通じるひと時を過ごしました。



12月とは思えない青空が美しい日、島根県立大学の作法室は、白檀の上品な香りとお抹茶の爽やかな香りに包まれました。今日は、CWUの語学学校の校長先生でおられるマット・ブリッチギー先生と本学国際コミュニケーションコースの学生が一緒に茶道を体験する日です。

亭主役を勤めた北東アジア開発研究科1年の品川隆博さんが、参加者の皆さんにお菓子を勧められましたので、「お先に」と隣の方に挨拶してから、いただきました。


CWUのロゴ入りのお菓子

お菓子は、CWUの文字と尾根の稜線が描かれた特別のおまんじゅう!邑南町の静間松月堂さんが作ってくれました。

次に品川さんの流れるような美しい所作を見ながら、茶室の佇まいを観察します。床の間には「和顔愛語」と書かれた掛け軸と小さな蕾をつけた藪椿と一枚の葉だけの蝋梅。 シューンという湯の煮え立つ音と微かに揺らめく白い湯気が、癒しの空間を作っています。

薄茶が運ばれてきました。鮮やかな緑色をしたお抹茶です。お茶碗をそっと手の平に乗せるとちょうどいいお茶の暖かさ。時計回りに2回まわしてから、お茶をいただくと、ほのかな甘さとふくよかな香りが口の中に広がりました。


お茶をいただいた後は、帛紗さばきを教えていただきました。三角に折ってから、それを縦に二つ折りにして、さらに小さく折り畳むのが難しい。講師の手の動きを食い入るように見つめる参加者。


ブリッチギー先生、とてもお上手に棗を清められました!

今度は、ブリッチギー先生が、お茶を点てます。お抹茶を茶匙で2杯、茶碗に入れ、右手の指4本をピンとたてて、お湯を掬います。参加者全員が注目する中、いい音をたてて、お湯が茶碗に美しく注がれました。

一連の所作を経験されたブリッチギー先生だけでなく、見守る学生のほうもハラハラドキドキの連続でした。

美味しくお茶をいただいた後は、感想を述べました。

春から、セントラルワシントン大学に留学する予定の田中美乃里さんは、「留学先で日本文化を伝えられたら、友達ができそう」と日本文化が外国人との距離を縮められることを発見!

ブリッチギー先生は田中さんに「ぜひ4月のスプリングフェスティバルで茶道を披露してほしい」と田中さんにお願いされました。

留学準備のための英語講座を担当する学生リーダーの陰平涼太さんは、英語による茶道を経験して、「英語と日本文化の両方を勉強して、異文化理解に役に立ちたい」と意欲を見せました。

留学準備講座メンバーの佐藤すみれさんは「穏やかな時間を一緒に過ごすことができて、心が通じた」と茶道の醍醐味に満足。


掛け軸の「和顔愛語」(わげんあいご)とは、和やかな顔と思いやりの言葉で人に接するという意味です。床の間に飾られた藪椿の小さな蕾はもうすぐ花開く島根県立大学の学生、蝋梅は学生を優しく見守る教職員の姿を象徴しているかのように感じられました。



CWUは、米国ワシントン州にある公立大学で、島根県立大学とは1990年に交流協定を締結しています。今までに多くの学生と教職員が交流をしてきました。2022年12月13日、本学はCWUと大学間学術交流協定(MOU)の自動契約に調印しました。

英語による茶道体験を企画した国際コミュニケーションコース長の江口真理子教授は、「創意工夫と思いやりの心を持って、グローバル社会の発展に貢献できる人材になって欲しい」と期待しました。

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