寒い季節になってくると大活躍するファッションアイテム「パーカー」。でも、オシャレで暖かく着られる一方で、パーカーってかさばるし収納に困る…というお悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みを解決するために、今回は、パーカーを綺麗にたたむコツと、簡単コンパクトにたためる裏ワザを伝授。この方法を覚えておけば、スッキリ収納できるだけでなく、旅行先でも大活躍!合わせて、洗濯や干し方などのお手入れ方法もお伝えするので、ぜひこの機会にパーカーの扱い方をマスターしましょう。
パーカーのたたみ方
シワをつけずに綺麗にたたむ方法から、お出かけや旅行時にオススメのコンパクトにたたむ方法をポイントごとにまとめました。筆者が実際にたたんでみた写真の手順も載せていますので、こちらを参考に、お手持ちのパーカーに合ったたたみ方をチェックしてみてくださいね。
パーカーを綺麗にたたむ方法
ここでご紹介するのは、アパレルショップの店員さんも行なっている、シワにならないパーカーのたたみ方です。
パーカーを机の上など広い場所で広げます。たたむ前に目立つシワを伸ばしたり、アイロンをかけたりしておくとより綺麗に仕上がります。
まず、パーカーを裏返しにして、
フードを背中のほうに持ってきて、逆三角形になるように折ります。(フードなしパーカーの場合は省略)
続いて、作った逆三角形の右側の角を持って、
フードの中央のラインに合わせるように折ります。
逆側も同様に。
続いて、袖部分をフードの幅に合うように折って、
写真のように袖部分を折りたたみます。
逆側も同様に。
あとは、二つ折りすれば完成です!
フードの部分をきっちり折って中にまとめることで、見た目も薄くなりスッキリし、崩れにくくシワになりにくい状態になります。もちろん、フードがないパーカーの場合でも綺麗にできます。厚手のパーカーやもこもこパーカーも、この方法でかなりスッキリとたたむことができます。
コンパクトにたたむ方法
続いてご紹介するのは、フード付きパーカーをコンパクトにたたむ裏ワザ!
服の部分をフードに入れるというちょっと斬新な方法は、『ヒルナンデス』に出演したこともある整理収納アドバイザーの中山真由美さんなども紹介しているたたみ方!お家での収納はもちろん、旅行時にも大活躍する方法です。
まずパーカーを表向きに広げます。ジップ付きのパーカーの場合は、ジップを閉めてください。
続いて袖部分を折りたたみます。
次に端部分を、フードの幅に合わせて折っていきます。
両サイド折りたたむとこんな感じ。
次にフード以外の部分を2回折りたたみます。フード以外の部分が3等分になることを意識しながら、裾から持ち上げるように1回折ります。
さらにもう1回折るとこんな感じ。
あとは、フードの中に服を入れて、
綺麗に整えれば完成です!パーカーとは思えないほど小さくまとまりました!
ひも付きのパーカーの場合はさらにひと工夫。ひもをギュッと引っ張ってフードを絞れば、
巾着袋のような形が完成!すごくコンパクトになってかさばらないし、ひもを絞ることでスーツケースなどに入れても形が崩れないので、旅行に行く際などにオススメのたたみ方です。
自立するたたみ方
続いてご紹介するのは、パーカーが自立するたたみ方。アメリカでも大活躍されている片付けコンサルトの「こんまり」こと近藤麻理恵さんもパーカーを立てて収納する方法をご紹介されているなど、収納に大活躍するたたみ方です。
まずパーカーを表向きに広げ、両袖を合わせるように折ります。
次に、フードの幅に合わせるように端部分を折って、
ここからがポイントになる部分。フードの部分を2回折ります。まず1回折って、
2回目も折ると、フードの部分がやや厚めになります。ここが芯となる部分です。
あとはこのフードの芯に沿って、残りの部分を三つ折りします。
なるべくキッチリと折っていくと崩れにくくなります。
三つ折りにしたら完成!
横から見てみると、かなりコンパクトにたためたことが分かります。
試しに立ててみると…しっかり自立しました!
衣装ケースなど引き出しの中でパーカーを立てることで、スッキリと収納できるだけでなく、ひと目でどのパーカーか見つけられてサッと取り出せるのもポイント!
スポーツタイプのパーカーのたたみ方
今までご紹介した方法は、スウェット素材など厚みのあるパーカーをコンパクトにする際にオススメのたたみ方ですが、スポーツタイプのパーカーはちょっと注意が必要です。
というのも、スポーツタイプのパーカーは汗などをかいても乾きやすいポリエステル素材のものが多く、たたむときにシワになりやすいんです。最近ではスポーツ用以外でも、薄手で乾きやすいユニクロのエアリズムパーカーなどが身近になっていますよね。
ポリエステル素材以外でも、薄い生地のパーカーはシワになりやすいもの。ここからは、そんなシワになりやすいスポーツタイプのパーカーや、薄手生地のパーカーのオススメのたたみ方もご紹介していきます。
ジップ付きのパーカーの場合は、ジップをしっかり閉めておきます。
裏返しに広げて袖を折っていきます。まず横に折ってから、
折り返すように長袖の部分を下に向けて折ります。
反対側も同様に。両方の袖が少し重なると綺麗に仕上がるようです。
続けてフードの幅より少し外側になるように、端部分を折ります。
あとは、2つ折りすれば完成です。
フードを中に入れて整えれば、とても綺麗な仕上がりになりました。
暮らしニスタさんの体験談も!
ここまでご紹介したたたみ方の他にも、独自のたたみ方を編み出している暮らしニスタさんも!こちらの体験談では、裾のリブ部分にフードを入れて崩れないように工夫されているようです。
ミューラムさんのアイデア
型崩れしやすいフード付きも、イライラしない♪お泊りカバンの中も邪魔にならない♪
パーカーの裾のリブ部分にフードを入れるとコンパクトに!バッグの中でも型崩れすることなくコンパクトに収納できるので、これは覚えておきたいアイデアです。
詳細を見る
パーカーの「収納」「保管」について
綺麗でコンパクトにパーカーをたたむ方法をご紹介したところで、次は、たたんだパーカーの収納方法について、状態を綺麗にキープするコツや豆知識をご紹介。さらに、メルカリなどで発送する際の梱包のコツも伝授します。
コンパクトに収納するコツは?
まずポイントとして、パーカーをたたむ前にアイロンをかけておくのがオススメ。洗濯物から取り出したパーカーは形がやや崩れている場合がありますが、アイロンをかけて形を整えてからたたむことで、たたんだ後も崩れにくくスッキリと収納しやすくなります。
たたみ方については1つ前の項目でご紹介しましたが、収納ケースにしまう際にもひと工夫。引き出しの中に「仕切り」を作ると、パーカーに限らず衣類が崩れにくくなります。ブックエンドや100均に売っている引き出し用の仕切り板などを使うことで、パーカーなどの衣類をギュッと圧縮して仕切り内に収められ、引き出しのスペースを有効活用できちゃいます。自立するたたみ方なら、引き出しの中に立ったままパーカーを並べることができるので、更に省スペースで収納できそうですね。
引き出しの中にパーカーをしまったら、防虫剤も忘れずに。防臭タイプのものを使えば、衣類を虫だけでなく嫌なニオイからも守れますね。
ハンガー収納は?
衣装ケースなどの引き出し収納ではなく、ハンガーにかけて収納しているという方もいるかと思います。でも実は、この方法はパーカーにとってはあまりオススメできないそうです。
パーカーは他の衣類よりも重さがあるので、ハンガーにかけっぱなしにしておくとパーカー自体の重さでどんどん生地が伸びてしまい型崩れの原因に。また、肩の部分にハンガーの跡がついたり首回りがヨレやすくなったり、綺麗に保ちたいならハンガー収納は避けた方が良さそうです。
長く大事に着たいパーカーは、先ほどご紹介した方法で「たたんで引き出し収納」がオススメです。
コンパクトさがウリの市販パーカーもある?
コンパクトにできるパーカーのたたみ方のコツなどをご紹介しましたが、旅行の時などは極力荷物をコンパクトにまとめたいですよね。そんな方にオススメな市販パーカーも販売されています。
例えば、ユニクロの「ポケッタブルパーカー」は、折りたたむと超コンパクトになり、しかも付属のケースが付いているので持ち運びやすさも抜群!他にも、ワークマンやザ・ノースフェイスなどのアウトドアアイテムに定評のあるアパレルブランドなどでも、ポケッタブルパーカーが販売されています。旅行やアウトドアでパーカーをコンパクトに持ち歩きたい時には、こういったアイテムを購入しておくのも良さそうですね。
パーカーをメルカリなどで発送する際のポイントは?
着なくなったパーカーをメルカリなどに出品して発送する際も、ご紹介した綺麗なたたみ方が活躍します!取り引きするうえでトラブルを避けるためには、なるべく綺麗な状態で梱包することが大事なので、たたんだ後はひもを均等に伸ばし、ジップパーカーはジッパーの動作が正常なことを確認しておくと安心です。
綺麗にパーカーをたたんだら、袋や箱などに入れて発送します。中で形が崩れてしまわないように、サイズにあった梱包をすることが大切です。
送料を節約するためにはなるべくコンパクトにして発送するのもポイント。薄手のパーカーでA4サイズに収まるものであれば、「ネコポス」や「ゆうパケット」がオススメです。A4サイズに収まらないものでも、専用箱に入るものであれば「ゆうパケットポスト」という発送方法もかなり送料を安くできます。そこまで重くない衣類であれば、定形外郵便でも送料を安く収められます。
ただ、上記の発送方法に収めようと無理にパーカーをたたむとシワになってトラブルの原因にもなりかねないので、そのパーカーのサイズに合った発送方法をしっかりと考えるようにしましょう。
パーカーの洗濯・お手入れ方法
パーカーの上手なたたみ方をマスターしたら、せっかくなら洗濯やお手入れ方法も知りたいですよね。パーカーは、型崩れしやすいデリケートな衣類。そんなパーカーの形をなるべく綺麗に保てるよう、洗濯やお手入れ方法をご紹介していきます。
パーカーの洗濯前に確認すること
〈洗濯表示〉
まずパーカーを洗濯する前に、服に付いている洗濯表示を確認するようにしましょう。ポリエステルや綿などの素材のパーカーは基本的に洗濯機による洗濯が可能ですが、デザインや素材によっては家庭での洗濯がNGな場合もあります。
〈色落ちしないか〉
洗濯表示をチェックする際、色落ちしやすさについて注意書きされている衣類かどうかも確認しましょう。素材や染料によっては洗濯で色落ちする場合があるので、他の洗濯物とは分けて洗濯する、同系色の衣類と洗うといった必要があります。
色落ちする衣類かどうか分からない場合は、タオルに少量の洗剤を付けてパーカーの目立たないところを叩くというチェック方法もあるので、濃い色や鮮やかな色のパーカーを持っている場合は洗濯前に確認することをオススメします。
〈汚れがついていないか〉
洗濯機の使用がOKな場合でも、洗濯する前にまず目立った汚れが付いていないかチェックしましょう。食べ物のソースや油性ペンなどの汚れが付いてしまった場合は、洗濯機で洗っただけでは綺麗に落ちない場合が多いです。部分汚れ用の洗剤をつけて手洗いするなど、前処理をしてから洗濯すると綺麗になりますよ。
洗濯する際の注意点
〈洗濯機を使う場合〉
洗濯機OKのパーカーを洗う際も、型崩れを防ぐためにはいくつか注意点が。
まず、洗濯中にパーカーが必要以上に形を崩してしまわないよう、基本的にはたたんでネットに入れてから洗濯するようにしましょう。その際、汚れている面が表になるようにすると汚れが落ちやすくなります。ジップ付きのパーカーの場合は、ジップをしっかりと閉めてから洗濯するのも忘れずに。
また、洗濯機で最も形が崩れるのが脱水と乾燥モードです。そのため、脱水は極力短い時間(1分前後)にとどめ、乾燥モードはできるだけ使わないことをオススメします。後述する正しい干し方でパーカーを乾かすことで、かなり型崩れを防ぐことができます。
刺繍やプリントが入っているなど、独特のデザインだったりシワになりやすい素材だったりするパーカーの場合は、洗濯機のオシャレ着コースやドライコースなど、衣類に負担をかけないモードを使って洗濯するのもオススメです。
〈手洗いの場合〉
洗濯機NGのパーカーや、絶対に型崩れさせたくない大切なパーカーは手洗いがオススメです。
手洗いの基本は押し洗い。洗面台や洗面器などにぬるま湯を入れて洗剤を溶かし、パーカーを浸して押すように洗いましょう。ゴシゴシと擦るように洗うと生地が傷んだり型崩れの原因になったりするので、優しく押すように洗うのが基本です。押し洗いだけでは落としきれない汚れがある場合は、最小範囲をつまみ洗いするか、部分汚れ落としなどを使うのもオススメです。
手洗いが終わったら、洗濯機の脱水に1分ほどかけて水分を落とします。手で絞る方法をとる場合は、強くひねると生地が傷んでしまうので、なるべく優しく絞るようにしましょう。
〈洗濯頻度〉
そもそもアウターとして着用するタイプのパーカーの場合は、肌に直接触れないため着る度に洗濯する必要はありません。特に厚手のパーカーは型崩れしやすいので、5回ほど着たら1回洗濯するというペースにすると長持ちしやすくなります。
薄手のパーカーで肌に直接触れるものの場合は、1~2回着たら洗濯するなどこまめに汚れを落とすことをオススメします。
パーカーの正しい干し方
〈ジップを開けて干す〉
ジップ付きのパーカーの場合、風通しを良くするためジップは開けて干すのがオススメです。ポケットに付いているジップやボタンも同様に開けた状態で干すと乾きがは早くなり、生乾きなどの嫌なニオイの発生も防ぐことができます。
〈フードを別のハンガーにかける〉
フード付きのパーカーの場合、そのまま干すとフードの中やフードに隠れた首回りの部分が乾きにくいことがあります。そのためハンガーを2つ使用し、1つは本体をかけもう1つはフードをかけて洗濯ばさみでとめるという干し方がオススメです。
ホームセンターや、最近では100円ショップなどでもフード付きパーカー専用のフードがかけられるハンガーなども販売されているので、そういったアイテムを取り入れるのも良いと思います。
〈干す場所に注意〉
厚手のパーカーの場合は乾くのに時間がかかるので、風通しの良い場所に干すようにしましょう。
一方で、日差しの強い場所に長時間置いておくと、素材によっては紫外線で変色したり傷んだりする可能性もあるので、日陰に干すのがオススメ。基本的には風通しの良い日陰に干すと良いでしょう。
室内干しする場合は部屋干し臭などが発生しやすいので、サーキュレーターなどを使って風を当てるようしましょう。
まとめ
今回は、パーカーの綺麗なたたみ方や、収納法・お手入れ方法などのお役立ち知識をまとめてご紹介しました。
便利なオシャレアイテムな一方で、かさばったりシワになりやすかったりとお悩みポイントも多いパーカー。ここでご紹介した方法を実践すればそんなお悩みも解決して、パーカーでのコーディネートがますます楽しくなること間違いなしです!ぜひ試してみてくださいね。
写真・文/あるぱか
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます