納骨堂とは、故人の遺骨を安置するための建造物または収蔵スペースです。
元々は「預骨(よこつ)」と言って、ご遺骨が入った骨壺を墓石へ納骨をするまでの間に寺院などで一時的に預かるためのものでした。
しかし今ではお墓の代わりとして利用されており、大規模な納骨堂も増えています。
納骨堂の特徴
・利用年数や永代供養の有無によって価格帯は様々
・納骨スペースに限りがあり少人数の供養に向いている
・屋内で快適にお参りができる
・お墓掃除や管理の手間がかからない
納骨堂への注目が年々高まっています。どのような特徴のお墓なのか、しっかりと理解して選ぶことが大切です。
納骨堂の費用相場は10万~150万円です。
料金の違いは、主に下記の要素が影響します。
・利用人数・占有スペースの広さ
・利用年数
・納骨堂の仕様や装飾
・立地・交通アクセス(地価)
そのため、納骨堂選びを始める前に以下の点について考えを整理しておくのがよいでしょう。
・誰の遺骨を収めたいか
・どの程度の期間、家族でお参りや供養を行いたいか
・永代供養をしてもらいたいか(※)
※永代供養とは、寺院や墓地の管理者が遺骨の供養と管理をしてくれること。子や孫などの後の世代にお墓を継ぐことを前提としないお墓に備わっている仕組みです。
納骨堂はお一人様、ご夫婦、ご家族など、家族形態ごとの利用プランを選べることが特徴です。
そのため、少子高齢化、核家族化が進んでいる現代人のライフスタイルに適したお墓と考えられています。
厚生労働省が毎年公表している「衛生行政報告例」によると、全国の納骨堂の数は増え続けています。
出典:厚生労働省調べ 平成27年度~令和2年度「衛生行政報告例」第4章 生活衛生 墓地・火葬場・納骨堂数,経営主体・都道府県-指定都市-中核市(再掲)別より
全国の墓地の数は横ばいが続いている中で、比較的「少人数」「省スペース」に適している納骨堂は年々増え続けているのです。
今や納骨堂は、お墓探しにおける選択肢の一つとして確立されてきています。
これから終活を始めようと思っている方や、親と将来のことを相談しておきたい方など、納骨堂について詳しく知っておいて損はないでしょう。
2022年8月2日には、納骨堂の専門メディア「悠々納骨堂」が誕生するなど、需要の高さが伺えます。
まずは、自分が住んでいる地域にどのような納骨堂があるのか、探してみることから始めてみましょう。
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