まずは、肌カビとはどのようなものなのか、確認していきましょう。
肌カビの正体は「マラセチア菌」というカビ（真菌）の一種で、皮脂をエサにして繁殖します。
少し怖い話に聞こえるかもしれませんが、このマラセチア菌自体は、人の皮膚にもともと常在している菌です。
しかし、肌環境の変化や皮脂の過剰分泌によりマラセチア菌が過剰に増殖し、かゆみや炎症といった、肌トラブルの原因になることがあります。とくに、湿度が高い梅雨時は皮脂の過剰分泌につながりやすく、マラセチア菌が増えてしまうのです。
皮脂をエサにする菌といえば、ニキビの原因となるアクネ菌も有名ですが、アクネ菌は真正細菌にあたり、マラセチア菌とは違う種類の菌です。そのため、マラセチア菌が原因である肌カビに対してニキブケアをしても効果が期待できないので注意が必要です。
顔の皮膚は皮脂の分泌が活発で、マラセチア菌による肌トラブルに注意が必要です。
とくに、湿度が高くジメジメする梅雨時期は、正しい洗顔で皮脂分泌の乱れを必要があります。
洗顔は、優しく丁寧に行うのが基本です。強く洗うと汚れや菌をしっかり落とせるイメージを持つ方も多いと思いますが、肌への刺激によって、逆にトラブルを増やしてしまいます。
石鹸や洗顔フォームは、よく泡立てて、きめ細かなもっちりとした泡で、肌を包み込むようにやさしく洗いましょう。
また、おろそかになりがちなのが「すすぎ」です。石鹸や洗顔フォームのすすぎ残しは、肌トラブルの原因になります。とくに、目や鼻の周りといったくぼんだ部分、顎周り、髪の生え際などは、しっかりすすげているか、鏡で確認するようにしましょう。
そして、洗顔アイテムが自分の肌にあっているかも重要です。洗顔後の違和感やツッパリなどがあるようであれば、洗い方だけでなく洗顔アイテムを見直してみましょう。抗真菌成分を配合した洗顔アイテムであれば、マラセチア菌による肌カビにも効果が期待できます。
今回は、梅雨時に気を付けたい肌カビに注目し、その原因や対策のポイントをご紹介しました。
湿度が高い梅雨時は、肌カビの原因であるマラセチア菌が繁殖しやすいシーズンです。
肌カビをはじめとした肌トラブルを防ぐためにも、今回ご紹介した情報も参考に洗顔方法や洗顔アイテムを見直してみてはいかがでしょうか。
【美容ライター】 富永ゆう
キレイになれる情報を求めて日々情報収集を行い、そのネタを美容コラムとして発信中。併せて、30代になってから結婚した経験をもとに、恋愛に関する体験談も執筆している。
