秋に黄色い大ぶりの実を付けるカリンは、のど飴でおなじみですが、実は固く渋みと酸味が強いため生食には向いていません。
アルコール漬けや加熱をすると、含まれるアミグダリンが抗菌・抗炎作用のあるベンズアルデヒドに変化し、のどの炎症を和らげ風邪予防になるとされ、昔から薬効ある果樹として親しまれてきました。
春には白やピンクのかわいらしい花を咲かせ、うろこ状にはげて雲紋状になる幹の趣ある姿も観賞用として好まれています。
カリンによく似た果樹に「マルメロ」があります。
カリンの実は表面がつるつるしていて原産地は中国、マルメロには産毛があり原産地はペルシア・トルキスタン地方という違いがあります。
信州諏訪地方では昔からマルメロを「カリン」と呼んできたため、カリンを「本カリン」と呼んで区別しているそうです。
カリンは庭植えでも鉢植えでも育てられ、植え付けは12月〜3月頃、日当たりのよい場所を選びましょう。まっすぐ伸びる木なので、若いうちから枝を誘引して形を整えることが大切です。
剪定は12月〜2月頃に混み合った枝を整理し、7月頃には伸びすぎた枝を軽く切り戻します(夏に強く切ると枯れやすいので注意)。肥料は庭植えなら2月と10月、鉢植えならそれに加えて7月にも与えます。
病気の心配は少ないですが、アブラムシや実に入り込む虫(シンクイムシ)には注意しましょう。日当たりと風通しをよくし、実に袋をかけると虫を防げます。
カリン1個(約500g)に対してホワイトリカー900ml、氷砂糖100g(お好みで調整)を用意し、よく洗って水気を拭いたカリンを縦半分に切ります(硬いので電子レンジで1分ほど加熱すると切りやすくなります)。
黒い部分や傷んだところを取り除いてさらに縦半分にし、5〜7mm幅の半月切りにしたら、熱湯消毒した瓶に芯や種ごと入れ、氷砂糖とホワイトリカーを加えて冷暗所で保存します。
3か月後から飲み頃になりますが、渋みが出るため半年たったら実は取り出し、ストレートは胃を痛めることがあるのでお湯割りやソーダ割りがおすすめです。
【もっと詳しく知りたい方】
ページ下部「記事の出典:カリン(花梨)の育て方|剪定時期・実の魅力と庭木としての楽しみ方」をご覧ください。
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