クリスマスツリーといえばモミの木ですが、一般的に「モミの木」というと、モミ属の樹木の総称として、また樹形の似ているトウヒの仲間までを指して使われることが多いです。
ツリーとして用いる樹木は国や地域によっても違いますが、モミ属のなかでも枝が丈夫な「ウラジロモミ」や、生長の速いトウヒ属の「ドイツトウヒ」などが多く利用されています。
生長すると樹高が30mを超える高木になるモミ。育てるにはある程度のスペースが必要になりますが、幼木のうちから必要に応じて剪定すれば、大きさを管理して育てることができます。また、定期的な植替えや置き場所の管理をすれば鉢植えで育てることも可能です。
モミは耐寒性はありますが、暑さにはあまり強くありません。植付けるときは風通しがよく、直射日光(西日)が強く当たり過ぎない場所がよいでしょう。鉢植えの場合、夏場は半日かげに移動させ、水切れしないよう注意します。
壁などに枝葉が当たると、そこから枯れたようになることもあるので、あらかじめ生長を見越して、スペースに余裕がある場所に植えることをおすすめします。
モミは、地植えのもので1年間に数十センチ、鉢植えでも10cmくらい伸長します。大きくなりすぎて管理が困難にならないよう、定期的に剪定することが大切です。お手入れで上手に管理すれば、お庭で生木のツリーを楽しむことも夢ではありません。
円形の土台にワイヤーで枝葉を留めれば、緑色が美しいフレッシュリースに。モミ以外の針葉樹を組み合わせたり、松ぼっくりやリボンで飾り付けたりするのもおすすめです。生木で作るフレッシュリースは香りも楽しめます。
ヨーロッパでは古くから、空気清浄や魔除けとしてハーブなどを壁に吊るす風習がありますが、近年日本でも花や葉をブーケのように束ねた壁飾り「スワッグ」が人気です。モミをはじめ針葉樹はスワッグの材料としてもおすすめ。季節の花や実の付いた枝などと組み合わせて束ねるだけで、簡単につくれるのが魅力です。束ねた部分にリボンや麻ひもを結ぶと、いっそう素敵に仕上がります。
美しい樹形で、シンボルツリーとしても見栄えのするモミ。定期的なお手入れで上手に管理して、身近で育ててみませんか。
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