脱毛では、毛根の黒い色素(メラニン色素)に吸収される光やレーザーを使って発毛組織にダメージを与えます。
皮膚表面に直接強い刺激を加えるわけではないため、アトピー性皮膚炎の方でも基本的には脱毛が可能です。
ただ、アトピー性皮膚炎の方は肌のバリア機能が低下し、少しの刺激でも肌荒れを起こしやすい状態。毎回肌の状態に合わせて照射を行う必要があります。
肌状態が安定していればアトピー肌でも脱毛できるのですが、炎症が強く出ている部位や色素沈着が濃い部位の照射は行えない場合もあるので注意が必要です。
アトピー治療にはステロイド内服薬や外用薬が使われますが、副作用により体毛が濃くなる・増えるといった症状が出る場合があります。
また、ステロイド剤使用中は免疫力が低下します。少しの刺激にも過剰反応しやすい状態なので、肌荒れを起こしてしまうことも。雑菌が入り込んで化膿してしまう可能性もあります。
そのため、アトピー治療で通院中の方は、事前にかかりつけ医と相談して脱毛時期を決めましょう。
ステロイド剤を使用していることは、脱毛サロン・クリニック側にもしっかり伝える必要があります。場合によっては断られてしまうかもしれませんが、トラブルを未然に防ぐために、今の状態をカウンセリング時に伝えることが大切です。
アトピー性皮膚炎の方には、医師が常駐するクリニックでの脱毛がおすすめです。
クリニックなら毎回肌の状態を医師に診断してもらうことができ、安全を確認した上で施術できます。万が一肌トラブルが起きても、ただちに適切な処置が可能です。
「アトピー肌だけど安全に脱毛したい」という方は、クリニックでの医療脱毛を選んでみてください。
医療脱毛は一度に得られる脱毛効果が高く、少ない回数で脱毛を完了できるため肌への負担が少ないです。一般的に5回程度で自己処理が必要ない程度の仕上がりになります。
自己処理が不要になれば、ムダ毛を剃る手間が省けるだけでなく、自己処理による肌への負担もなくなりますよ。
自己処理アイテムには、
・毛抜き
・カミソリ
・除毛クリーム
・ワックス脱毛
などがありますが、これらは肌への負担が大きくアトピー症状の悪化や肌トラブルをまねきやすいです。
自己処理を繰り返すくらいなら、医療脱毛で自己処理が不要の状態にするのが肌のためにはよいでしょう。
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