玄関の扉を開けてまずお出迎えをしてくれるのは、あたたかな畳と日本の伝統木工技術である「組子」があしらわれた引き戸。
家族には「おかえりなさい」、お客様には「ようこそ」と声をかけてくれているかのような、心安らぐ空間となっています。
遊びに来られたご両親が楽に段差をあがれるようにと、玄関の框(かまち)は2段階にして緩やかに。おもてなしの心に溢れた玄関となっています。
おばあさまから譲られた古道具たち。新しい畳や柱に囲まれながらも、堂々たる風格でその存在感を放っています。時の流れが生み出した「味」は、すぐに生まれるものではありません。
きっと、様々な物語を見守ってきたのでしょうね。すべてを包み込んでくれるような、そんな優しさに溢れています。
キッチンに並ぶ台所道具も、竹や木製で出来たもので統一されています。
大切にお手入れされた道具たちも、何だか誇らしげに見えます。
リビングに置かれたストーブは、シックな色でお部屋をモダンな雰囲気にしてくれています。
見た目の良さだけではなく、ペレットストーブにすることでより手軽に。暖房器具としてだけではなく、やかんでお湯を沸かしたり、お鍋をぐつぐつ煮込んだり、実用性にも優れたアイテムです。
ソファやテーブル、ストーブなどの「洋」のテイストと、味のある日本家具の「和」のテイストが、絶妙なバランスで組み合わさっています。
互いに引き立てあって、それぞれの良さが光る、そんな家具たちに囲まれて何とも居心地の良い空間となっています。
古いからといって捨ててしまうのではなく、その古さを「魅力」として捉えると、たちまち輝きだす。それは、家具だけではなく家にも言えることかもしれません。今あるものを大切にする。そんな心を教えてくれる、素敵なお宅ですね。
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます