ご実家の片づけをする際に、まずよく観察してもらいたいのが物の置き場所です。
「以前は吊戸棚の中に収納していたモノが床に置かれたまま」になっていませんか?
これは、年齢を重ねたことで「モノを上の棚に持ち上げる」という動作が重荷になり、「後でやろう」と床に一時置きしたモノがそのままになっているのです。
上記画像のように床に置いてしまうと、棚の引き出しを開閉できないので収納も減ってしまい悪循環ですよね。
そこで、見直してもらいたいのが「ゴールデンゾーン」なんです。
ゴールデンゾーンとは人間の肩から骨盤までの高さ(モノを出し入れしやすい高さ)
のことです。
わたしの実家のキッチン戸棚を例に挙げると、上記画像の赤で囲んだところがゴールデンゾーンです。
昔のキッチン戸棚にありがちな、ガラスの引き戸がついています。
話を聞いてみると、
◆この引き戸を開け閉めするのが面倒
◆ガラスなのでティーセットなど見栄えがいい食器を収納しなきゃ!と思い込んでいる
ということがわかったんです。
一人暮らしの母。
毎日必ず使う食器やうっとりする大好きな食器だけをゴールデンゾーンに収納するよう配置換えすることにしました。
面倒だと言っていたガラスの引き戸も撤去。
「なぜもっとはやくこうしなかったんだろう…」という感想をもらうほど気に入ってもらえました。
一人暮らしの親のご家庭は、使う食器も限られているはずのなので、よかったら真似してみてくださいね。
親子で片づけをしていると
「お母さんしっかりしてよ!」
「せっかく手伝ってあげているのに!」
「もう捨てちゃうからね!!」
というトラブルに発展しそうな会話が多くみられます。
これ、片づけの速度が鈍ってしまうので要注意です!!
私がオススメしている声がけは
「災害が来ると危ないから片づけよう」
「重くて大変だから下に置いておこうか」
「すぐに発見できるように、よく使うものとあまり使わないものに分けよう!」
という”相手を思いやった声がけ”です。
ここだけは子供側が意識して発言してくださいね。
実家の片づけをする際、テレビの影響なのか、ビフォーとアフターを大きく変更しよう!と思い勝ちです。
一方、年配の方は物の場所が変わったことに慣れるのに時間を要します。
変更してから3週間ほどは物の場所がわからないので、親はストレスがたまるばかり。
これではせっかくの片付けも台無しです。
そこで、大幅なビフォーアフターはやめて、「収納場所は変えない!!」と決めるのも手です。
場所は同じで、中身だけを見直すのです。
そこで、最初におススメするのが「薬」の片づけです。
薬は賞味期限が明記されているので、手放す目安になりますね。
また、親の体調も感じることができます。
上記画像は私の親のものですが、こうしてゆったりと収納されていると、間違って手に取ることもグッと減るとのことです。
「文具」もオススメです。
色がスムーズに出るボールペン。
まだ使える”のり”。
これらを親と手分けして確認し、それぞれを1種類だけゆったりと収納するのです。
このとき、余った文具は捨てるのではなく、「予備軍」としてまとめて別のところに収納しましょう。
物を捨てるということに敏感な親世代には「捨てる」は禁句なので、配慮するとよいですね。
親子で行う実家の片づけ。
ポイントを3つお伝えしました。
私は今のところ、実家の片づけで親(義両親も)のおうちを片づけましたがイライラすることなく進めることができています。
上記3つのポイントを意識しつつ「親のペースに合わせてすすめる」ことを意識しています。
ご参考まで。
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