まずは、抗酸化作用と加齢の関係について、簡単におさらいしておきましょう。
私たちの体は常に酸素を必要としていますが、酸素を利用すると「活性酸素」という副産物が生成されます。この活性酸素は細胞を傷つけてしまう性質もあり、シワやシミといった肌の老化に加え、がんや動脈硬化といった生活習慣病の原因にもなると言われています。
抗酸化作用とはその名の通り、この活性酸素から体を守ってくれる力のこと。そして、この抗酸化作用が期待できる野菜のひとつが、今回ご紹介する「かぼちゃ」です。
かぼちゃは、炭水化物、βカロテン、ビタミンC、食物繊維などを含んでいます。βカロテンは抗酸化作用が期待できる栄養素であり、野菜のなかでもかぼちゃはβカロテンを多く含みます。また、βカロテンは体内でビタミンAに変化し、ビタミンCとともに体を細菌から守る抵抗力もつけてくれます。
さらに、かぼちゃはビタミンEも豊富。こちらも「若返りのビタミン」と呼ばれるほど、抗酸化作用があることで知られています。ビタミンEは、血行不良による冷え性、肩こり、緊張型頭痛などの改善も期待できる優れもの。年齢に伴うさまざまな悩みに対して、かぼちゃはとても頼もしい食品と言えます。
ビタミンは加熱に弱いという弱点があるため、しっかり栄養を取るには調理法で悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。その点、かぼちゃに含まれているβカロテンやビタミンEは熱に強いという特徴があり、料理の幅も広がります。
おすすめなのは、揚げる、炒めるといった調理法。油を使うのでカロリーが気になるかもしれませんが、βカロテンやビタミンEは油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」なので、効率よく栄養素を摂取するのであれば天ぷらやコロッケなどがおすすめです。
ただし、カロリーが高めなので食べ過ぎには要注意。毎日たくさん食べるのではなく、効率よく栄養素を吸収できる食べ方でちょっとした1品を添える、という感じでいただいてみてください。
ちなみにかぼちゃは皮が固く、そのまま切ろうとすると大仕事。電子レンジで、100gにつき30秒ほど加熱すると切りやすくなるので、先にチンしてから切るのがおすすめです。
かぼちゃは味が濃厚で、煮物にスープに天ぷら、いろいろな料理が楽しめます。加えて抗酸化作用による加齢へのアプローチも優秀となれば、これを取り入れない手はありませんよね。秋に旬を迎えるかぼちゃを上手に取り入れて、美味しくキレイを目指してみてはいかがでしょうか。
【美容ライター】 富永ゆう
キレイになれる情報を求めて日々情報収集を行い、そのネタを美容コラムとして発信中。併せて、30代になってから結婚した経験をもとに、恋愛に関する体験談も執筆している。
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