未開封の調味料や油には常温保存が効くものが多くあり、商品のラベルにも保存方法が記載されていますが、購入時のスーパーなどのその商品の陳列状態を思い出すと、ほぼこれにならっているので把握しやすいです。しかし、一度開封してしまうと、それぞれ保存場所が違うことが多々あります。
・ココナッツオイル…25℃を境に液体と固体への変化をする。酸化に強い
・胡麻油…紫外線NG
・乾燥ハーブ…高温多湿を避ける
・オリーブオイル…30度以上NG・紫外線NG
・米油…多湿、紫外線NG
・サラダ油…常温もしくは冷暗所でも良い
・酢…基本常温保存だが高温になる夏場は、冷蔵保存が望ましい
・ギー…紫外線NG
・みりん…高温をさける
・砂糖…温度よりも「湿度」に要注意(取り出し時結露リスクがあるため冷蔵庫保存はNG)
・塩…温度よりも「湿度」に要注意(取り出し時結露リスクがあるため冷蔵庫保存はNG)
・はちみつ…高温保存は、渇変し、風味も損なわれる
・料理酒… 高温保存では風味や色に影響あり
・酒…通常冷暗所保存(生酒のみ冷蔵庫保存の場合がある)
・醤油※…常温保存の場合は、風味が落ちる。カビの発生リスク有
・みそ…常温保存の場合はカビのリスクあり、長期保存の際には冷凍も可能
・マヨネーズ…冷蔵庫のドアポケットがベスト
・ソース…常温保存の場合は、風味が落ちる
・ケチャップ…冷蔵庫のドアポケットがベスト
・オメガ3系オイル※(亜麻仁油、荏胡麻油、紫蘇油など)
・めんつゆ、ポン酢、ドレッシングなど調味料を複合した調味料…冷蔵庫のドアポケットがベスト
・白赤ワイン…冷蔵庫のドアポケットがベスト
・バルサミコ酢…冷蔵庫のドアポケット
・ナンプラー…冷蔵庫のドアポケットがベスト
※醤油やオメガ3系オイルなどで、常温保存が可能な特殊ボトルは除きます。
・生ハーブ…冷蔵庫では寒さに弱いものもあり。長期間保管はNG。
調味料保存には「日光の当たらないところで保存し…」という表記など、紫外線NGというものも多くあります。要冷蔵のものは冷蔵庫保存にすることで紫外線を防ぐことができますが、油など常温保存で紫外線がNGなものは「引き出にしまう」または、ボトルが出してある場合には「アルミホイルなどで包んで遮光する」ことも一手です。
菌は通常10度以下で増殖が遅くなり、マイナス15度でほぼ繁殖しなくなります。
その為、冷蔵庫は正面の大きな扉を開けた庫内以外に「ドアポケット、野菜室、チルド、パーシャル、氷温室、冷凍庫」などのスペースごとに温度や湿度が設定されています。
↑高温
↓低温
開閉の際に温度が上昇するので、庫内のよりも温度が和らぎまず。調味料類の保存では、ぜひ活用したい場所です。
チルドとは、冷凍寸前の温度まで冷却して保存すること。(肉類、魚介類の他ヨーグルト、納豆、乳製品、発酵食品、カマボコなどねりもの製品にも適している。)
パーシャルは凍結状態の冷凍、半凍結、微凍結状態。パーシャル・フリージングの略。約マイナス3度で、肉や魚などの鮮度を保ちながら保存でき、解凍せずに調理が可能。
「スーパーで購入時には、常温で陳列していた棚から購入したので、開封後も常温保存でそのまま使用していたけれど、冷蔵保存が必要だった…!」調味料類の保存よく聞くケースです。それぞれの特徴ごとに保存のポイントや、温度や環境の違いを把握して、安心して料理できるキッチンにしたいですね。
ライター:タスカジさん ふたば
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