洗濯ネットはあってもなくても変わらないのでは、と思っている人も多いでしょうがこれは違います。まず、洗濯ネットを利用することで衣服に傷がつくのを避けることができるのです。例えばチャック付きのパーカーやホックが付いた衣服などはそのまま他の洗濯物と一緒に洗うと、引っかかって傷になってしまうこともあります。そのような衣服をネットに入れれば、他の衣服に傷をつける心配がありません。
■ダメージを防ぐ
また、生地が薄い衣服や繊細なおしゃれ着などをネットに入れることで、ダメージを防ぐという効果もあるのです。傷という点だけでなく、ほこりや汚れが付着するのをガードしてくれる、色移りを防いでくれるなど、衣服にダメージを与えない洗い方ができるので、洗濯ネットは必要だと言えるでしょう。
洗濯ネットは、衣服の傷や型崩れ防止だけではなく色移り防止にも役立ちます。洗濯ものが色移りする原因としては、洗濯物同士の摩擦ということも一因のひとつだとされています。そのため、摩擦が起こって色移りしないようにするためには、洗濯物同士が擦りあわないように対処することが重要なのです。
■洗濯ネットが摩擦を防いでくれる
濃い色の衣服を洗う場合には裏返しにして洗濯ネットに入れることで、他の衣類との摩擦を防ぐことができますから、色移りを防ぐためには洗濯ネットに濃い色の衣服を入れて洗うことが大切になります。完全に防げるというわけではありませんが、擦れによる色移りは予防できますから、薄い色の衣服と濃い色の衣服をまとめて洗いたいという場合には、濃い色の方をネットに入れておくといいでしょう。
洗濯ネットを使った方がいい衣類はなんなのかわからないという人も多いでしょう。まずは、毛糸物の衣類です。ニットやセーターなどは型崩れしやすい素材ですし、毛糸が他の衣類を汚してしまうということも考えられます。洗濯機でも洗えるというようなニットやセーターを洗う場合にはネットに入れるようにしましょう。
■飾りのついたもの
飾りのついた衣類もネットを使った方が安心です。チャックやホック、刺繍やラメ、ビーズやスパンコールなどが付いた衣類はそのまま洗うと破損の可能性もありますし、他の衣類を傷つけてしまう可能性もありますので、ネットに入れることが求められるでしょう。生地の薄い繊細なもの、たとえばストッキングや繊細なおしゃれ着も傷や摩耗を防ぐために洗濯ネットに入れた方がきれいに洗うことができますよ。
洗濯ネットを効果的に使うためには、衣類ごとに入れ方や折り方にコツがあります。Yシャツやワンピースなどをネットに入れて洗う場合には、裏返しにしてボタンなどをすべて留めましょう。そうして裾を畳んで、左右、袖の順でネットに入る大きさに畳みます。襟は汚れが溜まりやすい箇所なので重ならないように入れるのがポイントです。ボトムスはチャックやボタン、ホックなどをすべて留めて、蛇腹折りにして入れましょう。基本的には、ボタンやチャックなどをすべて留めることが大切です。装飾の付いた衣類は、裏返しにするとダメージを最小限にできます。
■サイズも重要
また、洗濯物と洗濯ネットの大きさを揃えることも重要です。小さすぎて衣類がギュウギュウになると汚れ落ちが悪くなりますし、大きすぎると衣類が動いてしわになりやすくなりますので、適切な大きさのものを使用しましょう。
洗濯ネットには種類があります。まずは、洗濯ネットの大きさです。大、中、小、というように大きさごとに分けられます。大は約35×50cm以上のものです。中は約30×33cm、小は約20×20cmのものになります。これらの形はよくある袋状の洗濯ネットです。
■洗濯物に合った専用ネットも
その他にも洗濯する物の形に合わせて作られているような洗濯ネットもあります。ブラトップ専用の洗濯ネットや立体状の洗濯ネット、円柱状の洗濯ネットといったものが代表的でしょう。大きさや形だけでなく、洗濯ネットの目の大きさもそれぞれ違いがあります。目の粗いネットと目の細かいネットがありますので、用途に合わせてどちらが合っているのか考えて利用するようにしましょう。
洗濯ネットの選び方ですが、ジャケットやスラックス、スカートやトレーナー、セーターなどの比較的大きな衣類やボリュームのある衣類は袋状の洗濯ネットの大サイズに入れるといいでしょう。ボリュームのある物を小さなネットに入れると汚れ落ちが悪くなるので、大き目の洗濯ネットに入れた方が効果的です。YシャツやTシャツ、ブラウス、ショーツや靴下などは中サイズが適切です。大サイズだと動いてしまってしわになりますので、中サイズが適切でしょう。小サイズはストッキングやタイツなど繊細で小さいものを入れるのが効果的です。
■大きさ以外にも
ブラジャーを洗う場合には型崩れや潰れるのを防ぐために立体状のネットを選ぶといいでしょう。毛布やタオルケットなどの大きなものを洗う場合には、円柱状の洗濯ネットを選んでください。目の粗いネットは、色の薄いものや淡いもの、毛糸や糸くずの付着が気にならない物におすすめです。目の細かいネットは、濃い色の衣服、飾りやホックのついた衣服、ストッキングなどの生地の薄いものを入れましょう。
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