電子レンジの寿命は、電子レンジの心臓部分といえるマグネトロン(電磁波を発生させるパーツ)の寿命と密接な関係があります。これは、マグネトロンが寿命を迎えると、実質電子レンジとしての機能を果たせなくなるためです。
マグネトロンは、2000時間程度の使用に耐えられるように製造されているようです。これは、1日30分使用した場合、およそ10年で寿命を迎える計算になります。1日に数分程度しか使用しない場合は、さらに寿命が長くなりますし、逆に、1日何時間も使用している場合は、寿命は短くなります。
ただ、電子レンジは、寿命が来て使えなくなると、大変に不便で、毎日の生活に支障が出る場合が多いため、できれば寿命が来る前に、新しいものに買い替えておくと安心です。
電子レンジは、寿命が近づくと、様々な兆候が表れるので、買い替えの目安として把握しておくと安心です。
1.温まらない
マグネトロンの寿命が近づき、機能が低下している証拠です。いつも通りに時間をセットしているのに、思ったほど温まっていない、という状態が続いた場合は、買い替えを検討してみましょう。
2. 本体が熱くなる
コードやプラグなど電源部分に不具合が生じている可能性が濃厚です。そのまま使い続けていると、火災を招く怖れがあるため、このような兆候を示したら、直ちに使用を中止し買い替えを検討しましょう。ただ。修理すれば使用できる場合もあるため、念のためにメーカーに問い合わせされてもよいかもしれません。
3.スイッチを押しても作動しない
電源部分が寿命を迎えている可能性が濃厚です。修理すれば使用できる場合もありますが、修理に必要な部品のストックがない場合は、実質、買い替えが必要になります。
4.異音がする
修理によって使用可能になる場合もありますが、部品のストックがない場合は、実質、寿命となり使用できません。
5.ターンテーブルが回転しない
回転モーターが寿命を迎えている可能性が濃厚です。
6.発煙する
電子レンジの庫内の汚れが原因の場合は、掃除することで解決します。電源部分が焼損している場合もあるので、直ちに、コードを抜いて、メーカーに確認してみましょう。
基本的に、電子レンジは、毎日お手入れして、その日の汚れはその日のうちに落としておくことが最も重要です。その日ついた汚れなら、水だけで簡単に落とすことができます。もちろん、水拭きするだけでもOKですが、庫内のお手入れは、お湯を入れた器を、電子レンジで温めて、庫内に水蒸気を充満させてから、布巾などで拭き取るという方法が、より効果的です。
ただ、吹きこぼれや油などの汚れは、汚れがついたら、すぐにふき取るようにしましょう。
本体の外側も、汚れが気になった場合は、柔らかい布で水拭きしておきましょう。その際は、本体がしっかり冷めているのをご確認願います。
電子レンジの寿命と正しいお手入れ方法についてご紹介しました。毎日のお手入れを続けることは、安全に使用するためだけでなく、衛生的に使用する上でもとても大切なので、ぜひ続けていただければと思います。
ライター:sion
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