1.物を取り出す時に、引き出しや扉の開閉を何度もする。
2.頻繁に使う物が戸棚の上段にあり、踏み台を使って毎回出し入れ。
3.1つの家事に、部屋を何度も出たり入ったりする。
当てはまる動作があったら、それが見直しポイントです。次に、導線作りの方法をご紹介します。
特に家族の共有物で、「印鑑」「爪切り」等の小さい探し物は不意に置きっぱなしになりがちで、発見にひと苦労です。戸棚や引き出しに入れる収納よりは、物を出しておく「見せる収納」がお勧めです。誰もが使いたい時にすぐに取り出せ、使った後も元に戻しやすくなります。
使う道具探しから家事に取り掛かるのでは、なかなか作業は進みません。道具類は全てまとめて納戸等に収納するよりは、家事をする場所に使う道具を常備する事をお勧めします。例え月に1回程度の事でも、その家事に必要な道具をうっかり忘れがちで、単純な作業なのに部屋の往復で時間がかかってしまいます。主な作業を4つご紹介します。
1.アイロンがけ
アイロンとアイロン台は、アイロンがけをする場所に収納。更に、アイロン待機中のハンカチ類も傍にあればよりスムーズです。
2.パソコン
プリンターとコピー用紙、インク、メモリーカード、DVD等のパソコン周辺機器や関連グッズは全てパソコンの傍に収納しておくと必要な時にすぐに取り出せて便利です。
3.新聞の古紙回収
読み終わった新聞の古紙回収袋の傍に、まとめる時に使うテープ類とはさみがあると、一気に作業が進みます。
4.洗濯
洗濯機の傍に、洗剤や洗剤の詰替え、洗濯ネットがあれば、洗濯物を入れるだけですぐに洗濯ができます。洗濯機の取扱い説明書もあればその場で解決できます。
先日買ったばかりのトイレ用洗剤が見当たらない!使いたい時に行方不明で、探す場所の見当も付かない事態こそ導線の見直しです。探す手間もかかり、再度買い直す二度手間にもならないためには、使用中の物とストックを同じ場所に収納しておく事です。
1.料理に使う食材はキッチンに全て収納する
冷蔵品以外の食材は全て、キッチン収納に保管します。それだけで収まらない場合は、キッチンの傍にある収納を食材専用とする事が導線作りにお勧めです。なるべくキッチンと離れていない事です。季節的にたくさん頂く果物等の保管は「室内温度と湿度が低い場所」に収納してください。
2.キッチンで使う道具類
食材と同様、なるべくキッチン内に収納し、使用頻度に合わせて手に取りやすい場所、取り出しやすい引き出しに配置する事が使いやすい導線となります。
鍋等の調理器具、食器の他に、台所洗剤の詰替え、スポンジ、ふきん、ごみ箱用のビニール袋、水筒、お弁当箱、お弁当作りの小物グッズ、お菓子道具一式、キッチン家電の取扱い説明書、料理本等、キッチンで使う道具は全てです。
3.洗濯洗剤、歯磨きグッズ、シャンプー類
洗面所とバスルームで使用する物は全て、洗面所に収納します。
4.化粧品
洗面台でメイクをする場合は洗面所収納に、リビングの場合はリビングにある棚等、メイクする場所に常備します。ヘアケア製品やドライヤー等も。
5.玄関
靴以外に、玄関で使う物や、靴を履いてから気が付く必要な物は玄関収納へ。
靴磨きセット、靴べら、傘、折り畳み傘、日傘、レインコート、玄関用掃除道具、虫除けスプレー、自転車の鍵、ハンカチ、ポケットティッシュ等。
スムーズに進まない家事は、ご自身の作業ペースが遅いわけでも、家の間取りが悪いわけでもありません。家の作りや家事に合わせ、使う道具を配置することで、物を探し回る手間を無くなります。それだけで快適な家事となり、時短にも期待できます。ぜひこの機会に暮らしやすい導線作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?1つでも楽しめる家事に変えられたら、あなたはすでに家事の達人です。
ライター:初穂さん
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