そもそも家事動線について考えてみたことがない方が大半なのではないでしょうか?過去のテレビ番組で、同じ料理を何分で作れるかという実験がありました。Aさんは15分、Bさんは30分という結果になり、計測結果によるとAさんの歩数はBさんの歩数の約半分でした。
そうです。これがわかりやすい家事動線のひとつです。料理に使う鍋や調味料を手に取るのに、どれだけの歩数やアクションが必要になるのか?ということです。
例えば、塩と砂糖、どこのお宅にも必ずある調味料ですが、みなさんはどこに置いていますか?いろんなパターンがあると思います。今、ご自身のキッチンにある塩と砂糖は使いやすいと言えるでしょうか?
1.冷蔵庫の中に入れている
2.引き出しに入れている
3.キッチンに出している
言われてみれば、砂糖や塩を取り出すのが面倒だったかもしれない……?! 実はその気づきが家事動線を見直すチャンスになります。さきほどの例にもそれぞれメリットとデメリットがあります。
1.冷蔵庫の中に入れている
メリット:温度管理がなされるので品質が保たれる
デメリット:取り出すための歩数やアクションが増える
2.引き出しに入れている
メリット:キッチンがすっきりとした印象になる
デメリット:引き出すためのアクションがある
3.キッチンに出している
メリット:すぐに取り出せる
デメリット:汚れやすく、雑多なキッチンという印象になる
実はどれも正解なのです。大切なことはあなたが快適で使いやすいかどうかです。使いにくいと感じていることをなんとなくスル―してしまうのでなく、それはなぜだろう?とちょっとその使いにくさに向き合ってみましょう。
引き出しがあったから調味料を入れているだけだった……コンロに置きっぱなしにしているほうが自分は使いやすい!!そんなふうに気づくかもしれません。
先日、私も調味料の位置を変えました。よく使うものを手前にし、あまり使っていないものを奥にするという、ごく当たり前で単純な移動でしたが劇的に使いやすくなりました。なんで早く手を動かさなかったのだろうと後悔するほどでした。
このように毎日の習慣や思い込みは気がつくことさえできれば、容易に外すことができます。引っ越しを経験された大半の方は実感しますが、キッチン関係のモノは種類も多いうえ、その数も非常に多いですよね。そんな多種多様なキッチングッズの一般的な収納法として、次のようなイメージで分類されることがあります。
・シンクの下……水にまつわる分類(ボウルやざるなど)
・コンロの下……火にまつわる分類(鍋やフライパン、油など)
・戸棚の上……お弁当箱やお菓子作りに必要な道具など
これが世の中一般の正しい分類方法だと思い込んでしまっていませんか?これがぴったり当てはまってマッチする方もいると思います、しかし、セオリーに反して、我が家ではシンク下の引き出しにお弁当グッズや水筒を収納しています。
朝一番に取りかからなくてはならないお弁当作りが私にとっての最重要家事であり、朝ごはんも同時進行で作っていくという時間との戦いです。ここをどう気持ちよくクリアできるかが、その日の布石になるほどです。
我が家のキッチンで、一番大きなスペースかつ使いやすいシンク下の引き出しをお弁当グッズの収納場所にすることで、朝の作業がスムーズになりました!これがまさに思い込みを外すことで生まれた我が家流のスッキリ収納というわけです。
自分の家事で優先させたいことは何か?そして、ちょっと気になる【使いにくさ】に着目することで、家事の動線や配置を見直すキッカケが生まれます。
家族構成の変化や子供の成長により、キッチンも進化していきます。使わなくなった小さなお弁当箱がずっと同じ場所にあるのはナンセンス!意思を持って移動させない限り、モノは自ら動くことはできません。使いにくいな、まさにそう思ったときこそがチャンスです!
ライター:タスカジさん aki
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