最初の対策は、赤ちゃんにとってベストな便や座席を予約すること。まずは行き先に応じて搭乗予定の航空会社の運行時間帯について下調べしましょう。赤ちゃんになるべくストレスをかけないよう、お昼寝の時間帯もしくは、いつもの生活時間帯で無理せず移動できる時間帯、かつ直行便の飛行機がベストです。
座席はお世話しやすい席を確保しましょう。最前列であれば「バシネット」という赤ちゃん用のベッドが使える席があります。首が座っていない小さな赤ちゃんであれば、ここが狙い目です。ただ最前列の場合、荷物は基本的に上の棚に入れなければいけないので、赤ちゃんの世話グッズを使うには不便だったりします。
パパ、ママ、赤ちゃんの3人の場合は、前方もしくは後方にある窓側2列席もおすすめです。隣に他の方が座らないので席を立ったりお世話したりと動きやすくなります。親1人で赤ちゃんと移動する場合は後部通路側の席がおすすめです。
航空会社の座席の種類、赤ちゃんや移動の状況によっておすすめの席は異なりますが、このようにベストな便や座席の条件が限られるため、早めの航空チケット予約が重要となります。
航空会社によって多少異なりますが、赤ちゃん連れに便利なサービスがあります。
例えば、空港内移動時のベビーカーや座席に装着するチャイルドシートの無料貸出し、優先搭乗、オムツ替えテーブルが設置された化粧室、子ども用毛布や絵本の貸出し、予備のオムツやおもちゃの提供など。客室乗務員がミルク作りや、親がトイレに立つなどの際に一時的に赤ちゃんを抱っこしてサポートしてくれる場合もあるので、サポートが必要な場合は相談してみましょう。
飛行機に搭乗する当日は、早めに空港に到着して、まずはチェックインを済ませます。チェックイン時に乳幼児連れであることを伝えれば、混み具合によっては席の場所などを調整してくれます。
次に赤ちゃんを空港内にあるプレイルームやキッズコーナーでいっぱい遊ばせましょう。遊び疲れて機内で寝てくれる可能性が高くなります。そして、機内で赤ちゃんがなるべく不快な思いをしないよう、搭乗前に授乳やオムツ替えをひと通り終えましょう。搭乗直前は抱っこして歩き回ったりあやしたりして、機内でなるべく寝てもらえるように努めましょう。
早めに空港に到着することで不測の事態にも対応できますし、親もリラックスして搭乗前の手続きや赤ちゃんのお世話をすることができます。
離陸前から寝てくれればベストですが、もし起きている場合は離陸時の「耳抜き」が最初のポイントです。離着陸の気圧の変化によって赤ちゃんも起きている場合は耳に不快や痛みを感じるそうで、ぐずりの原因になります。
赤ちゃんの「耳抜き」はおっぱいやミルクなどの飲み物を飲ませることで解消できるそう。ミルクの場合は事前に哺乳瓶にミルクの粉を入れておき、座席に着席したら客室乗務員の方にお願いしてお湯を入れてもらいましょう。離陸前に飛行機が滑走路をゆっくり走り出した後くらいから授乳してあげると良いそうです。
着陸の場合は、着陸30分前くらいから授乳を始めると良いと言われています。おしゃぶりやラムネを舐めるなども「耳抜き」に効果があるようなので好きな赤ちゃんは試してみるといいかもしれません。
万が一のぐずり対策として、お気に入りの絵本や音の出ないおもちゃ、おやつなどが役立ちます。最後に、どんなに準備してケアしても泣く時は泣くもの。泣いてしまった時に心に余裕をもって対処できるよう、事前に前後左右の方にご挨拶しておきましょう。
赤ちゃんがリラックスして搭乗できるよう早めの準備を行うことで、お母さんもリラックスでき、赤ちゃんの安心につながります。無理なく赤ちゃんの個性や生活リズムにできるだけ合わせるように心がけることで、家族にとって楽しいフライトになりそうです。
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