多くの辞書では、家事のことを、「家庭生活を円滑に送るために必要な諸々の作業」といった主旨の説明をしています。ちなみに英語では、家事は、ハウスキーピング(housekeeping)と呼ばれていて、家を維持するために欠かせない作業ということで、日本語の家事の意味とほぼ一致しているようです。
つまり、家庭生活を円滑に送るために必要な作業は、すべて家事に該当するということになります。ですから、家事の種類は、家庭生活を円滑に送るために必要な作業の数だけある、そう考えることができるでしょう。
家庭生活を円満に送る上で必要な作業は、厳密には、各ご家庭によって、違ってくることになりますが、はっきりと家事として認識できる「名前のある家事」と、家事として認識しづらく、呼び名も明確でない「名前のない家事」に大別することができるようです。
・炊事
家庭において、食事を作るために必要な一連の作業は全て炊事に含まれると考えることもできるでしょう。例、米を研ぐ、食材を切る等の下ごしらえ、調理、盛り付け、後片付け、食器洗いなど。
・洗濯
洗濯物の仕分け、洗濯物干し、洗濯物のとりこみ、洗濯物をたたむ、洗濯物をしまうなど。洗濯に関する一連の作業はすべて該当します。
・掃除
拭き掃除、掃き掃除、お風呂掃除、シンクのそうじなど、家にある各箇所によってさらに細かく分類されます。
・買い物
食糧や日用品の調達をはじめ、家庭生活を円滑に送る上で必要なモノを購入することが該当します。
・育児
就学前のお子さんがいるご家庭に該当する家事になります。
・介護
介護の必要なご家族がいるご家庭に該当する家事になります。
・家計管理
家計簿をつける、貯蓄や保険の管理、資産運用などがこの種類に該当します。
・裁縫
家族が着用している衣類のボタン付け、修繕(繕い物)などが該当します。お子さんのいるご家庭では、学校で必要なもの(給食袋、体操着入れ、持ち物に名札をつけるなどの作業も該当します。
大雑把にいえば、上記の名前のある家事の種類に該当する以外は、すべて名前のない家事に該当します。
例えば、朝起きた時のカーテンや窓の開け閉め、新聞や郵便物の取り込み、庭の木の水やり、ペットの世話、宅配便の受け取りなど。特に家事であるという認識も持たれないまま、普段の生活で、漠然と行われていますが、これらも家庭生活を円満に送る上で必要な作業であることに変わりはなく、立派な家事のひとつです。
このように、家事の種類の中でも、名前のない家事に該当する作業が、意外と多いということが、おわかりいただけるのではないでしょうか?
家事の種類の中でも特に、名前のない家事に分類されるものは、手の空いている人なら、誰でもできるようなものばかりです。ご家族の協力を得ることができれば、家事の負担を大幅に減らすことができますよ。
ライター:sion
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