その理由をひとことでいえば、家の入口である玄関のドアを開放することで、入り口から入った風が家中を通り抜けるからです。
日本家屋の間取りは、リビングや和室が南側にまとめられ、水回りと玄関が北側にまとめられているというパターンが非常に多く見られます。このような間取りの場合、風の通り道が塞がれやすくなるため、風通しがあまりよくありません。
しかし、玄関に網戸を取り付けることで、常に風が入り口から入って家中を通り抜けることになるので、空気のよどみが解消されます。 風通しがよくなると、夏でも、夕方になれば、とても涼しくなるため、エアコンなしで過ごすことも十分に可能で、節電効果も期待できます。また、カビの発生を予防することも可能です。
ただ、ひとことで玄関用の網戸といっても、その種類は実にたくさんあります。今回は、その中から代表的なタイプをご紹介します。
ホームセンターなどで入手できる、簡易型の玄関網戸です。取付け方法も、玄関のドア枠にマジックテープや突っ張り棒を使って、吊り下げるだけと、いたって簡単です。
価格も、4000円~7000円程度と、比較的お求めやすい価格になっています。ただ、鍵などがかけられないので、防犯に対する注意が必要です。
鍵もかけられて開閉できるタイプの網戸です。オーダーメイド製品として、各サッシメーカーから販売されています。不要の時期は、網戸本体を外しておくことができます。
取り付け方法の詳細は、各商品によって異なりますが、玄関ドア枠の内部に網戸用の枠を固定してそこに網戸を設置することになるようです。
価格は、15,000円〜25,000円くらいが一応の目安となってしいますが、オーダーメイドのため各ご家庭の玄関のドアのサイズによってかなりばらつきが出てくるようです。
こちらのタイプも開閉式タイプと同様に、オーダーメイド製品として各サッシメーカーから販売されています。玄関用の網戸の中では最も頑丈で防犯効果も優れている点が魅力です。取り付け方法は、かなり難しく、専門的な技術が必要になるため、プロに依頼することになります。
価格は50,000円〜70,000円くらいが一応の目安です。また別途工事費が必要になる場合もあります。
玄関の構造によっては、網戸そのものが取り付けられない場合もあります。また、実際に、玄関のドアをあけて、風通しがどのくらいよくなるかもチェックしておくと安心です。数ある種類の中から、ご家庭の玄関にぴったりの網戸を見つけていただければ幸いです。
ライター:sion
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