片付けとは、散らかっている状態を整えることです。使ったものを元の場所に戻すという意味や、物事にケリをつけるというニュアンスもあります。
部屋の状態は、そこに住む人の心の状態であるといわれていますが、散らかっている部屋を片付けるというのは、ある意味、自分の心を整える行為といえるかもしれません。実際、気持ちの整理をつけるために、部屋の片付けを行うというのは、よくあるケースです。
掃除とは、汚れを取り除き、清潔な状態に保つことです。汚れの種類や汚れている場所によって、掃除の方法や用いる用具、使用する洗剤なども変わってきますが、清潔な状態に保つために行われるという点で、すべて共通しています。
掃除の一連の作業の中に、片付けは含まれません。しかし、物が散らかっている状態では、散らかっている物が邪魔になり、掃除そのものができないため、掃除の前に片付けが必要になります。
片付けは、散らかった状態を整然とした状態に整えること、掃除は、不浄な状態を清潔な状態に清めること、と両者には明確な違いがあります。
片付けは、整えるために行われること、掃除は、清潔にするために行われることと、目的そのものが違っているということですね。
それぞれの目的は違っていても、片付けと掃除には、密接な関係があります。常に片付いた状態であれば、すぐに掃除にかかれるので効率的ですが、散らかっている状態であれば、掃除の前に片付けという作業が加わるために、大変に非効率です。
掃除の効率を重視したいのであれば、常に片付いた状態をキープしておくことがポイントになります。
ちなみに、掃除のために、そのばしのぎで、散らかっている状態を一時的に解消させることは、厳密には片付けには該当しません。例えば、掃除の邪魔だからと、とりあえず押入れにすべて押し込む、一か所にまとめておく、などの方法は、厳密には片付けではありません。別に時間を設けて、今度は押入れの中、あるいは一か所にまとめたところを、片付ける必要が出てくるからです。
掃除と片付けの違いについてご理解いただけたでしょうか?さらに、片付けも掃除も、住む人の精神状態に大きく関わってくることも見逃せません。スッキリ片付いていて、キレイに掃除された快適な部屋で過ごせば、おのずとモチベーションがアップし、明日への活力がみなぎってくることでしょう。
ライター:sion
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