お掃除する前に、ふすまの各箇所の汚れを把握しておきましょう。それぞれの箇所によって汚れのタイプが違っていて、それに合わせてお掃除の仕方も変える必要があるからです。
1.ふすまの引き手周辺の汚れ
ふすまの中で、最も汚れやすい箇所になります。引き手周辺の汚れの大半は、開け閉めの際に付着する手垢です。
2.ふすまの敷居部分の汚れ
ふすまの敷居部分は、ホコリやゴミがたまりやすいです。特に溝の部分やふすまと敷居の間が汚れやすいです。
3.ふすま紙の汚れ
シミや黄ばみ、カビなど汚れがつきます。全体的に黄ばんでいる場合は、経年劣化によるものと考えられます。
引き手自体は、雑巾での水拭きが可能ですが、引き手周辺は、ふすま紙であるため水拭きは、避けましょう。手垢の汚れは、消しゴムでこすって落とすことが可能なので、引き手周辺は、消しゴムで掃除します。使用する消しゴムは、白いシンプルな消しゴムがベストです。
けしてゴシゴシこすらずに、優しく丁寧に少しずつ根気よくこするようにするのがコツです。
まずは、ほうきで、ホコリをかき出します。掃除機の先端をブラシに替えて吸い込む方法でもOKです。
ほうきや掃除機では取り切れない、ふすまと敷居の間などに食い込んで汚れは、コツとして、輪ゴムを使った掃除方法を試してみましょう。方法は、ふすまを少し上げて、輪ゴムをそこに置いてから元に戻した後、ふすまを何度か開け閉めするだけ、といたって簡単です。
開け閉めする際に、汚れが輪ゴムに絡んで、どんどんかき出されてきますよ。
その後、よく絞った雑巾で水拭きした後、乾拭きしておきましょう。
ふすま紙の素材によって掃除方法が異なります。素材が和紙の場合は、水拭きはもちろんのこと、洗剤も使えません。そのため、普段から、はたきがけをして、こまめにほこりを取り除くことで汚れないようにしておくることが基本です。どうしても汚れが気になる場合は、台所用の漂白剤を綿棒につけ、それで汚れの部分に軽くたたくように塗り込むと、多少目立たなくすることが可能です。
完全に汚れを消したい場合は、上からふすま紙をはりつけるという方法を試してみましょう。
素材がビニールクロスの場合は、水拭きや洗剤を使って汚れを拭き取ることも可能です。その際も、洗剤を直接汚れにつけずに、洗剤をつけた布で上から優しく拭き取るようにしましょう。洗剤の代わりに、重曹水(水100リットルに小さじ1の重曹粉末を溶かす)を使用しても可能です。いずれも、仕上げに乾拭きしてよく乾かしておく必要があります。
ふすまの掃除は、週に一度のペースが理想です。和室を掃除する際には、ふすまも一緒にはたきがけを行うようにしましょう。また、カビ予防のために、1日30分程度換気が必要です。換気の際は、日焼けしないように直射日光を避ける工夫をお忘れなく!
ライター:sion
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