Yシャツの襟元や袖口、脇の下などについた皮脂や汗などの汚れは、通常の洗濯洗剤だけでは落しきれず、その2割程度は、繊維の奥に残ってしまいます。それらの汚れが空気にふれて酸化すると黄ばみとなってしまうのです。
最初は、ほとんど目立たないほどの小さな黄ばみも、洗濯と着用を繰り返すことで、徐々に蓄積され、範囲も広がり、はっきりと目に見える黄ばみに成長?してしまうのですね。
一度できてしまった黄ばみは、通常の洗濯ではなかなか落ちてくれません。そのため、黄ばみの程度に合わせて、洗濯法を工夫する必要が出てきます。
できてまもないごく軽い黄ばみの場合は、黄ばみの部分に直接、洗濯用の酸素系漂白剤をかけて、軽くもみほぐしてみましょう。その後、洗濯機に入れ、通常通り洗濯すれば、比較的容易に落とすことが可能です。
それでも落とせない場合は、洗面器に40℃程度のお湯を入れ、そこに酸素系漂白剤を溶かしものに、Yシャツをつけ置きしてみましょう。つけ置きする時間の目安は、およそは、30分程度です。汚れの程度に合わせてさらに時間を延ばすと落ちやすくなります。
その後は、洗濯機で通常通り洗濯すればOKです。
できてから時間が経過した黄ばみの場合は、酸素系漂白剤に、台所用の洗剤をプラスするとスッキリ落せる場合が多いです。方法は、黄ばみの部分に台所用洗剤をつけて、柔かい歯ブラシでこすった後に、上記のつけ置き洗いを試してみましょう。
台所用洗剤の代わりに重曹を使用する方法もあります。手順は以下の通りです。
1.40℃程度のお湯に、粉末の酸素系漂白剤と重曹を2:1の割合で溶かします。
(お湯に溶かす酸素系漂白剤の量は、製品によって異なるため、それぞれの説明書に記載されている分量に従いましょう)
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2.Yシャツの黄ばみに1で作った液体を塗りこみ、歯ブラシでこすります
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3.塗りこんだ部分にドライヤーを当てる(アイロンでも可)
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4.塗り込んだ部分をさっと水洗いする
その後、Yシャツを洗濯機に入れて通常通り洗濯します。
Yシャツについた大方の黄ばみは、上記の法でスッキリ落とすことが可能です。しかし、それでも落とせない場合は、最終手段として以下の方法を試してみましょう。ただし、この方法は、作用が強力な分、生地を傷めるリスクも高くなります。シルクなどのデリケートな生地には試せないのでその点はご注意願います。
1.鍋に、水1リットルを入れ、そこに粉末の酸素系漂白剤を小さじ1と洗濯用洗剤小さじ2を加えよく混ぜます。
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2.1の鍋にYシャツを入れてから火にかけます
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3.拭きこぼれに注意し手よくかき混ぜながら弱火で30分程度煮ます
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4.火を止めた後丸1日放置します
あとは、鍋からYシャツを出し、洗濯機に入れて通常通り洗濯します。
Yシャツの洗濯は、黄ばみの程度に合わせて、徐々に段階を踏んで、作用の強い方法を試すようにすることが重要です。いきなり作用の強い方法を試すと、生地を傷めることになるので、その点はくれぐれもご注意願います。
ライター:sion
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