野菜を冷凍してみたものの、いざ解凍すると美味しくなかった、という経験も多いのではないでしょうか。野菜には水分や繊維が多く含まれているため、冷凍すると状態が変わってしまうのです。
美味しく冷凍するポイントは水気をよく切ることと、急速冷凍することです。また調理するときには、解凍せず凍ったまま使うようにしましょう。
1.葉物野菜
ほうれん草は軽くゆがき、食べやすい大きさに切ってから冷凍。小松菜などアクの少ない葉物野菜は洗ってよく水を切り生のまま冷凍します。キャベツや白菜も生のまま冷凍できます。調理しやすい大きさに切り、芯の部分と葉の部分を分けて冷凍しておくと、使うときに便利です。
2.根菜類
根菜類も生のまま冷凍します。ごぼうやレンコンなどアクの強い根菜は、使いやすい大きさに切り、酢水か水に10分ほどさらしよく水気を切ってから冷凍します。大根は大根おろしにして冷凍しておくと、自然解凍するだけで必要なときに必要な量だけを使うことができます。
残念ながらホクホク感がなくなってしまうじゃがいもは、冷凍には向いていません。冷凍する場合は、スープやコロッケなど調理してから冷凍しましょう。
3.きのこ類
きのこは冷凍がおすすめです。旨味が凝縮されて美味しくなります。軸は落とし、食べやすい大きさに切るかほぐしたものを冷凍します。
4.もやし
もやしは日持ちのしない野菜です。食べきれなかった分はすぐに冷凍しておきましょう。火を通さなくても冷凍できます。洗ってよく水気を切り冷凍庫へ。なるべくほぐした状態で冷凍しておくと調理するときに使いやすいです。
5.トマト
トマトも冷凍できますが食感が変わってしまうので、火を通す料理に使いましょう。洗ってヘタの部分をくり抜いてから冷凍しておきます。冷凍したトマトは簡単に皮を剥くことができますし、すりおろすのも簡単です。煮込みなど火を通す料理には冷凍トマトが便利です。
6.香味野菜
薬味や香味野菜も新鮮なうちに冷凍しておきましょう。ネギは小口切りやみじん切りにし、ショウガはすりおろすかみじん切りの状態で。シソは千切りにして冷凍しておくと、必要なときに必要な量だけ使うことができます。
数種類の野菜をミックスして冷凍しておくのもおすすめです。野菜炒め用に、キャベツ・ピーマン・もやしなどを切って一緒に冷凍。お肉や魚介と一緒に凍ったまま炒めるだけで簡単に一品完成します。
他にもごぼう、レンコン、人参などの根菜類を合わせて冷凍しておきます。冷凍の根菜を煮物や豚汁にすると、火の通りが早くなりますし、味もよく染みて美味しく仕上がります。
少しだけ残ってしまった野菜たちは、みじん切りにして合わせて冷凍してしまいましょう。ハンバーグやミートソース、スープなどに入れると野菜をムダにすることもなくおいしさもアップします。
野菜を毎日たくさん食べたい、食べさせたい、と思っても時間も手間もかかりなかなか難しいかと思います。でも野菜の下ごしらえをまとめてやっておき、使い切れなかった分を冷凍するという流れを作れば、時短になり野菜も無駄になりません。冷凍保存をうまく活用して、毎日美味しく野菜を食べたいですね。
ライター:のぞみ
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