片っ端からカゴの中身をぶちまけられ、リビングは一瞬でおもちゃの吹きだまりと化してしまう……そして全然片づけてくれない。大変な思いをして戻しても、次の日にはまた同じことの繰り返し。つらいですね。
おもちゃの吹きだまり化したリビングをため息とともに片づけながら(……どこに入れようかな)と一瞬でも手が止まること、ありませんか?それはおもちゃ収納の最大NGサイン。おとなだって迷うのに、子どもが片づけられるわけがありません。スペースに何か問題があるしるしです。
「全部いる!捨てちゃダメ!」と全力で抵抗されたり「この入れ物がいい」など思わぬこだわりに手を焼いたり……。親がビジョンを持たないままおもちゃの整理を始めると、間違いなく子どもの言い分に振り回されてヘトヘトになります。
子どもの意思を尊重することと、言い分をそのまま飲むことは全く別物です。親が「量・しくみ・場所」の原則を理解しておもちゃ収納づくりをリードする……ここさえブレなければ必ずうまくいきます。
子どもを巻き込みつつ、ワクワクさせつつ、スッキリしたおもちゃコーナーを作るための4ステップ、見ていきましょう。
いろんなレイヤーのモノが混在しているので親目線でざっと以下5種類に分類します。
『レギュラー』:今ブームでよく使っているモノ
『スペシャル』:親子で、もしくは家族が揃ったときにだけ使うモノ
『控え』:下の子のためにとっておく、上の子はもう使わないモノ
『戦力外』:捨てる前提で、気まぐれに思い出す可能性を考えいったん保管するモノ
『引退』:迷いなく「もう捨ててもいい」と感じるモノ
『レギュラー』の中で特に気に入っているものを選んでもらいます。既に量はある程度絞れているので、減らすことを強いる必要はありません。それよりも「お気に入りを自分で選んだ」という体験が大事。うまく進めるには子どもへの声掛けがポイントです。
×「要らないものは捨てなきゃいけないよ。この中からもう使わないのを選んで」
◎「●●ちゃん/●●くんが特に大好きなおもちゃを、遊ぶときすぐ出せるようにしたいの。この中からお気に入りを選んで」
このとき以下の2、3も同時に進めて「ほらね、ここにこうやって入れるんだよ」と見せてあげられると、ぐんと説得力アップです。最初は「全部いる!」だった子も「これはいらない」と前向きに仕分けしてくれるようになります。
おもちゃ収納があちこちに分散したままでは、使った後どこに戻せばいいのか迷う、遠くて戻すのが面倒になる、自分のスペースという実感が湧きにくいなどのデメリットが生まれます。以下の条件に合った場所1箇所に思い切ってまとめましょう。
・親の目線が届く場所
・できるだけ通路や大人のくつろぎスペースと重ならない場所
小ぶりな家具やカゴを使う、不要になった大人の家具を流用……おもちゃ収納は大人の目線や事情で作られ、子どもの使い勝手に合っていないケースが多いように感じます。だから子ども自身が片づけにくい。
年齢なりの背丈、目線、ちから、判断能力に合っているしくみにするのに何をどうすればよいか?こういう視点を持つとわかりやすいと思います。
★見えないおもちゃは忘れてしまう
★きちきちに詰め込む作業は難しい
★箱に戻す作業は難しい
画像は一例ですが、おもちゃ収納のしくみはこういったシンプルなものが良く、収納の仕方も「ざっくり」ルールが基本です。
おもちゃ収納改善の4ステップ、いかがでしたでしょうか?まずは歴代のおもちゃをざっくり分けるところから始めてみてください。意外とあっさり量が減らせて、それだけでも気持ちがだいぶ楽になりますよ。
「子どもが思いきり散らかして思いきり遊ぶ姿」を気持ちよく受け入れられる心のゆとり、ぜひ手に入れてください。
ライター:sea
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