「ライフオーガナイズとは、ものの要・不要を区別ができるスキル、思考や時間・情報の整理術、再現性のある具体的な片づけ・収納の「技術を、総合的にまとめた、人生を最適化する考え方のことです。」(一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会監修 2017『ライフオーガナイズの教科書』 主婦の友社. P6)
「ライフオーガナイズでは、自分を知る手がかりの一つとして、脳の得意分野=利き脳も参考にしています。私たちの脳は、右脳と左脳にわかれていますが、それぞれに担当する役割が異なるといわれています。「利き脳」とは、利き手や利き足と同様に、考えたり行動したりするときに無意識に優位に使う脳タイプのこと。心地よくスムーズに使える脳が右脳なのか左脳なのかを知ることで、自分が楽にできる方法がわかります。」(同上P45)
今日は、大まかに右脳タイプと左脳タイプの2つに分けてお話します。実際は、後天的に職業等により優位が変わってきておられる方もおられますが、まずは、基本的な事から始めましょう。
右脳と左脳では、得意分野が異なります。感覚的に物事をとらえるのが得意な右脳タイプの方は、空間把握もお得意です。ピンときたらGO!です。
左脳タイプの方は、意識的に物事をとらえるのが得意で、文字認識が自然にできるので、情報収集は苦になりません。説明書や解説を読んでからGO!です。
以前、利き脳が異なるライフオーガナイザー®が登壇されるパネルディスカッションを聞きに行ったことがありました。
スーツを購入するというシチュエーションでした。左脳が強い方はます雑誌などで情報収集し、ウインドーショッピングしたりするのも好き、お店で店員さんと話し納得したら購入すると話されました。
私はこちらのパターン、そうそう、その通り!と思いました。
次に、右脳が強い方が話されました。私はウインドーショッピングすることはありません。店員さんから話かけられるのは苦手です。ピンときたら購入します。まぁ~、驚きました。
店員さんが苦手とは。脳タイプが違えば、行動パターンも全く違いますね。ちがっても大丈夫ですよ。
この様に脳のタイプが異なると行動が違い、片付けのやり方も違ってきます。あなたはどちらのタイプが強いでしょうか? 両手5本の指をきちんと組み合わせた時、どちらの手の親指が下になっていますか?
下になっている指の方の脳が優位な脳です。左親指が下ならば左脳タイプ。右親指が下ならば右脳タイプです。
自分の利き脳のタイプがわかりましたか?
1. 仕分ける時
その利き脳に合わせたお片付けの物の仕分けのやり方があります。左脳タイプさんは物の使用頻度や優先順位などを基準に仕分けするとスムーズに進んでいきます。よく使う物はどれ?この中で優先順位が高いのは?と聞いていきましょう。
右脳タイプさんはその物が好きかどうか、感情を大切にして物を選び取っていきます。大好きな物はどれ?この中で大切な物は何?と聞いて、仕分けていきます。
お片付けの現場では、一つ一つの物にまつわるお話を聞きながら進めていきます。その時に、どちらの脳のタイプかしら~と想像しながら、言葉を選びサポートをしています。
2. 収納する時
物を選んだら、使いやすい場所に収納していきます。そこでも、やり方が違います。左脳タイプさんは、文字を読むのが苦ではないので、ラベリングがおすすめです。細かく区切った方が安心です。冷蔵庫の中にラベルを貼っても良いですよ。
右脳タイプさんは、かごや容器などにざっくり収納していきます。見た目が大切なので、お気に入りのテイストで揃え、収納していきます。半透明の容器で中身が確認できるのも好きかも~。空間把握ができるので縦に積み重ねても在庫場所はわかります。
家族が使うスペースでは、ラベリングをすると家族全員がお片付けに参加できますので、右脳タイプさんも気に入るオシャレなラベルを工夫するとよいでしょう。
もし、ライフオーガナイズに興味を持たれたら、上記の本や、お掃除オーガナイザー®木村由依著「掃除&片づけのコツ50」(枻(えい)出版社)をお薦めします。自分の脳のタイプに合った片付け方でやると、お片付け失敗パターンから抜け出し、探し物が無い生活になるかもしれません。一日24時間が25時間に増えた感じが味わえるかも。
脳タイプに合わせて仕分け作業を進め、逆塵積(塵が積もって山になるの逆)で山を崩していきましょう。
ライター:サニー春(http://taskaji.jp/user/profile/1009)
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます