フィッシュコラーゲンは、不純物の少ない骨や皮、鱗に酵素処理を行い、コラーゲンの有効成分をほとんど傷つけることなく抽出されます。さらに、酵素処理によって分子が小さくなっているため、体内への吸収率が高く、コラーゲンを余すことなく身体に取り入れられるようです。
そもそも、コラーゲンは体内のたんぱく質の30%を占めており、人間の皮膚や骨、内臓を形成するのに大切な役割を果たしているといわれています。しかし、体内のコラーゲンは年齢とともに減少してしまい、20歳をピークにあとは下降の一途をたどるとのこと。そこで、不足したコラーゲンの摂取に、フィッシュコラーゲンが有効的な手段となるのです。
フィッシュコラーゲンが人間の身体に与える効果は多岐にわたり、たとえば、加齢とともに顕著になる、しわやたるみなどの肌トラブルを防いだり、骨粗しょう症や関節痛の予防・緩和に繋がる骨の強化に役立ったりもします。さらには、血管の弾力性の維持を手助けし、内臓の修復も促すとされており、身体機能の低下を予防するにはうってつけの成分といえるでしょう。
フィッシュコラーゲンならではの利点として、脂肪分が少ないことが挙げられます。脂肪分が少ないということは、ダイオキシンを多く含んでいないという意味でもあるため、安全性の高さを示す大きなポイントになるでしょう。
また、フィッシュコラーゲンは、粘性が強く水分を抱える能力に優れています。歳を重ねると、水分を蓄えるための筋肉量や水分調節を行うための肝機能が低下し、脱水症状を起こしやすくなります。しかも、身体感覚の低下により、症状を感じにくくなるため、自覚症状がないまま意識の低下やこん睡状態に陥る可能性もあるといわれています。これらの予防にも、フィッシュコラーゲンは役立つでしょう。
このように、フィッシュコラーゲンは美しい肌を維持したり、身体の健康を保ったりするうえで非常に高い効果を発揮します。動物性コラーゲンに比べて身体にかかる負担も少ないので、日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
【栄養士ライター】スズキ
栄養士養成施設を卒業後、栄養士の資格を取得し食品会社に勤務。食品会社を退職後は、自宅で料理教室を開き栄養学上正しい料理を広めています。現在は料理教室の運営の傍らタウン誌などで記事を執筆するなど、フードライターとして執筆を中心とした活動も行っています。NO.072
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます