ストレスが蓄積されて自律神経の働きが低下すると、循環器の働きやリンパの巡りも悪くなってしまいます。それによって肌に十分な栄養分を送ることができなくなり、栄養不足になった肌はかさかさに乾燥したり、血色が悪くなったりして、くすんだ印象になってしまいます。
また、ストレスによって肌のターンオーバーが乱れ、ニキビや吹き出物といった肌荒れやシミなども目立つようになってしまいます。
そんな肌のコンディションを改善するために、スキンケアを入念にしたり、食事の内容を見直すことはもちろんですが、ぜひ運動をしてみましょう。5月は気温も上がって外に出やすくなりますし、運動は美肌の元凶となるストレスを解消する効果もあります。
運動が美肌に有効である理由の一つが、毛穴機能です。
冷暖房がきいたオフィスで一日中仕事をしていると、人間の体は積極的に体温調整をしなくなってしまいます。私たちは毛穴の収縮によって体温調整を行っていますので、その働きが不要になるということは、毛穴の機能が低下してしまうということなのです。
毛穴には皮脂や老廃物を排出するという役割があります。つまり毛穴機能が低下するということは、皮脂や老廃物がきちんと排出されずに、毛穴の中に蓄積されてしまうということ。これが毛穴の黒ずみやニキビなどの原因となります。しかし運動をすると血行が良くなることにより毛穴の機能が活発になるので、皮脂や老廃物がきちんと排出されるのです。
肌表面に古い角質がたまっていると、ニキビや吹き出物が増えたり、肌が乾燥してしまいます。運動でたっぷり汗をかくと、汗によって角質がふやけはがれやすくなります。つまり、自然とピーリングができてしまうというわけです。
さらに、運動をすると「成長ホルモン」が活発に分泌されます。この成長ホルモンは美肌やアンチエイジングに有効だと言われています。運動をしない人よりも、している人の方が若々しく見えることが多いのもこういった理由なのかもしれませんね。
美肌になりたいからといって、とにかくたくさん運動をする！という発想はNGです。過度な運動を行うと、乳酸が溜まったりストレスが増加して、逆に肌に悪影響を与えてしまう可能性があります。
おすすめはウォーキングやジョギングなど、体や筋肉に負担が少なく、長時間持続できる有酸素運動です。水泳やエアロビクスなども同様に、美肌に効果的な有酸素運動です。
ウォーキングやジョギングは、外の美しい景色を眺めながら運動することで気分をリフレッシュできます。水泳やエアロビクスのように、体を水に触れさせるスポーツは、アクアセラピー効果も期待できます。そういった意味でも、これらの有酸素運動はストレスによる肌荒れの解消に役立ってくれそうですね。
気持ち良く運動をしてストレスを解消しながら、健康的な美肌を手に入れましょう！
【美容ライター】エンドウ
雑誌やWebを中心に、美容・健康をテーマにした記事を執筆中。自宅で簡単にできるスキンケアやダイエット方法を、自身で実践しながらみなさんに発信します。NO.126
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