まず、「怒る」と「叱る」の違いを確認しておきましょう。
・「怒る」…不満・不快な事があって我慢が出来ない気持ちを表し腹を立てること。
・「叱る」…相手の非を指摘、説明し厳しく注意を与えること。
つまり、「怒る」は自分の怒りの感情をただ相手にぶつけること。
「叱る」は相手がより良くなってもらうために、具体的な方法を教示することという違いがあるんですね。
育児ではこの2つの意味の違いを理解する事がとても重要なのだそうですよ。
「叱らないしつけ」は、何でも許していい、叱ってはいけない、というわけではありません。
きとんと叱らないといけない場面では、感情的になって怒ったりせず、「叱り方」に気を付けるということのようです。
その場しのぎで「だめでしょ!」と子供を怒鳴っても子供はどうしてだめなのかわからないだけでなく、怒鳴られた事だけが心に残ってしまうそうです。
「叱らないしつけ」では子供の気持ちに耳を傾けその上で「何が駄目な行動だったか」をきちんと言い聞かせるそうです。
例えば、「前にしてはいけないと言ったのに、なんでしたの!!」「何回言えば分かるの?」
といった言い方だと、感情的に子供を批判し、子供の自尊心を傷つけてしまっているかもしれません。
・「◯◯ちゃんの絵本を取ったら◯◯ちゃんが悲しむよ?同じ事されたら嫌だよね?」
・「違うお友達も見るから、絵本はきちんとお片付けしてから帰ろうね。」
といったように、子供のしてはいけない行動を冷静に指摘するのがいいようです。
親とは言え、人間ですから、思わず感情的になってしまい、無意識に子供に怒鳴ってしまう事もありますよね。そういう時は一度深呼吸して自分を落ち着かせてみてください。もし怒鳴ってしまって悪いと思ったらあとで「怒鳴ってごめんね」と言って優しく抱きしめてあげてくださいね。
いかがでしたか?「叱らないしつけ」とは、単に叱らないという事ではなく、叱り方の方法に気をつけると言う事だったんですね。心に余裕をもって接していきたいですね。
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出典元:東京ガス「ウチコト」
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