上記で紹介した生姜に含まれている成分の効能をまとめると、以下のようになります。
生姜に含有されている成分の効能
【ジンゲロール】
免疫力を高めることができる
殺菌作用がある
吐き気や胃の痛みを抑える効果
整腸作用
抗酸化作用
【ショウガオール】
体を温める効果
血行を促進させる効果
抗酸化作用
【ジンゲロン】
新陳代謝の促進効果
脂肪を分解してくれる効果
ここで特に注目しておきたい成分が「ショウガオール」です。
免疫力を高めるなどの効果をもつジンゲロールは、体の表面を温める効能を得ることはできますが、逆に深部温度(内臓の温度)を冷やしてしまう、加熱すると減少してしまうという特徴を持っています。
ですが、ジンゲオールを加熱した際に生成される「ショウガオール」と呼ばれている成分は、血管を拡張して、血行をよくする効能をもつ性質を持っているため持続的には体を温めてくれる効果が得られます。血行を良くするということは、血流が活発になり、さまざまな病気を防ぐメリットや、高い抗酸化作用を得ることができるので、がんなどの原因になりやすい活性酸素の害を防ぐ効果があります。
このように、生姜には体の機能を高めることができるさまざまな成分が含有されており、体を温める、免疫力をアップさせるほか、食べ過ぎた時の整腸作用などが期待できます。
ただ一度に摂り過ぎてしまうと、腹痛などの原因になってしまうため、注意してください。
大まかな目安は10gほど。これは、スライスしたものであれば6枚ほど、おろしたものは、小さじで1杯ほどです。
寒さを感じるこの時期だからこそ、生姜を意識的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
【栄養士ライター】スズキ
栄養士養成施設を卒業後、栄養士の資格を取得し食品会社に勤務。食品会社を退職後は、自宅で料理教室を開き栄養学上正しい料理を広めています。現在は料理教室の運営の傍らタウン誌などで記事を執筆するなど、フードライターとして執筆を中心とした活動も行っています。NO.037
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