私たちの体にとって、炭水化物は大切なエネルギー源。体内から炭水化物が不足すると、人間の体は代わりにたんぱく質を分解してエネルギーを作ろうとします。
その結果、体内からたんぱく質が減ってしまうことになります。たんぱく質は新しい肌を生み出すターンオーバーの材料であり、肌を形成するのに絶対必要な成分です。
また、たんぱく質以外の栄養成分を細胞に運ぶ役割も果たしているため、たんぱく質が足りないと細胞が栄養不足に陥って、肌はボロボロの状態になってしまうのです。
たんぱく質は肌だけでなく、髪の毛や爪の主成分でもあります。たんぱく質が減ることで、髪の毛や爪まで元気がなくなってしまうので要注意です。
炭水化物が不足すると、代わりにたんぱく質が分解されますが、たんぱく質は炭水化物など他の栄養成分に比べて、消化吸収の際に腸に負担がかかりやすいという特徴があります。
腸に負担がかかって腸のコンディションが悪くなると、腸内環境が悪化して便秘になる可能性が高くなります。そして便秘は、様々な肌あれの原因となります。
また、炭水化物を減らすとついつい空腹を感じて、チョコレートやポテトチップなどを間食してしまうこともあります。「炭水化物を抜いているんだから、このくらい良いかな?」と、脂っこいおかずを食べ過ぎてしまうことはないでしょうか。
その結果脂質を摂り過ぎて、血液がドロドロになり、血流が悪化して肌があれることがあります。
炭水化物が体内に入るとインスリンが分泌され、脂肪として体内に蓄えられます。しかし運動などの前に摂取すれば、エネルギーとして有効に活用されます。
また、朝は体内の炭水化物レベルが低下しているので、朝に摂取した炭水化物は、他の時間帯に摂取した場合と比較して脂肪になりにくいという特徴があります。
逆に、夜にたくさん炭水化物を摂取するのは避けるのがベター。夜に炭水化物を摂取し過ぎると、就寝までにエネルギーを使い切れず、太りやすくなってしまいます。
朝はごはんやパンなどの炭水化物をしっかり摂取して、お昼は肉や魚などのたんぱく質もしっかり補い、夜は野菜中心のメニューというのが理想的。このバランスなら、胃に負担をかけることもないのでおすすめです。
炭水化物と上手に付き合って、健康美肌を手に入れましょう!
【美容ライター】 エンドウ
雑誌やWebを中心に、美容・健康をテーマにした記事を執筆中。自宅で簡単にできるスキンケアやダイエット方法を、自身で実践しながらみなさんに発信します。NO.097
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