「まずは『ついで』でできることをお願いしています。たとえば出勤するついでにゴミだしをお願いしたり、食後、立ち上がったついでに食器をシンクへ持って行ってもらったり…。毎回『ついでにこれやって~』と言っていれば、言わなくてもやるようになりました」(30歳女性/コールセンター)
「ついで」なら「まあいいか」と、気軽な気持ちで家事に参加できます。毎回同じタイミングでお願いしていれば、習慣化されていくのですね。
「冷蔵庫に『ゴミ出し』『食器洗い』『洗濯物をたたむ』などの項目を書いた紙を貼り、したことにはその項目にシールを貼るようにしました。シールが貯まれば項目ごとにご褒美を用意しています。簡単な家事なら夕食後にデザート1品くらいですが、時間・労力のかかる家事を続けてくれたら臨時のお小遣いを渡します」(33歳女性/スーパー)
ご褒美があればやる気もでます。特にシールを貼るというやり方は目に見えて成果がわかるので、やる気にもつながりそう。
「『これやっといて』と言ってもあまりしてくれませんし、してくれたとしてもやり方が悪い…なんてことが多くあった。そのため、やり方を教えるためにも家事は一緒にやるようにしました。一緒にやればやり方や手順も覚えて面倒ではなくなっていくようです」(40歳女性/清掃会社)
一緒にやることで夫婦のコミュニケーションもしっかりとれそう。家事のやり方や技術が身に付けば、家事へのハードルもグッと下がりやりやすくなりますね。
「働くことで家事がおろそかになってしまうと話します。たとえば夕食作りが間に合わないのでスーパーの惣菜になったり夕食の品が1品のみになったりするとか、洗濯物が溜まってしまうとか。それが困るなら家事に参加してねと伝えたら、仕方なくではありますが家事への意欲がでたようです」(31歳女性/ドラッグストア)
今までの生活を保ちたいなら、協力をするしかないという気持ちになります。多少オーバーなくらいに言っておけば、家族も危機感を抱いて家事分担をしてくれそうです。
「ご近所の方にお願いした方法ですが、旦那に『先日ゴミ出しをされていましたよね。家事を手伝うなんて素敵な旦那さまね』と褒めてもらうようにしました。旦那は鼻高々なようで、積極的にゴミ出しや洗濯物を干すなどをしてくれるように。他人から褒められることは効果が高いみたい」(35歳女性/スーパー)
人からの評価を気にする人にとっては、この方法はかなりの効果を発揮しそう。誰だって褒められると嬉しくなるので、また褒められたくて積極的に動くようになりますよね。
「家事の相談をするふりをして、少しだけ家事をしてもらう。そして良いと思ったやり方は即座にベタ褒め。『手つきが違う』『さすがだね』とおだて続け、最後は『あなたがするほうがキレイだから、またお願い』と、旦那が優秀なことを認めて家事をお願いしちゃう。『仕方がないなあ、やってやるか』とまんざらでもない感じで引き受けてくれました」(29歳女性/食品加工工場)
相手の自尊心を刺激しつつ頼りにすれば、相手も気持ちよくやろうと思ってくれます。「あなただからこそ」という部分を強調することで「他の人には任せられない、自分がやる」という気持ちも芽生えさせられるかも。
家事の分担は相手をやる気にできるかどうかがポイントになると思います。自分から家事をしてくれるようになれば、お互いにストレスなく仕事と家事の両立ができそうですね。
(神之れい+プレスラボ)
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