お米をおいしくするために、大切な要素として「お水」があります。
ご飯の炊き方にこだわるあまり、炊く時だけはミネラルウォーターを使うという方もいるかもしれませんが、これはオススメできません。
お米は乾燥しているため、最初に触れたお水の10%を吸収するといわれています。
なので、どうせ良いお水を使うのであれば、研ぐ時にもそれを使ってみてください。
お水の良さを活かすためにも、素早く研ぎましょう。でないと、お米は水に溶け出たぬかの独特のえぐみなども取り込んでしまいます。
そんなデリケートな側面を持つお米をおいしく炊くにはどうしたら良いのか、具体的な工程やテクニックをご紹介します。
【1】お米の入った内釜に綺麗な水をいれ、軽く混ぜて余分な米ぬかを水に溶かす。
※この時に使うお水は、なるべくいいお水を使ってください!
【2】米ぬかが溶け出して白くなった水を捨てて、軽く指の関節をまげながらお米が割れないようにやさしく掻き回します。
【3】【2】を3~4回繰り返します。
【4】お米と同量の水を入れてください。
【5】水を吸収させるため30分~1時間くらい浸けたままにしておきます。
【6】十分にお米が水分を吸ったら、ザルにあげてよく切ってください。
【7】お米を内釜に入れ、印の所まで水を入れて炊く
※【5】ですでにお米がお水を吸っているので、出来上がりが柔らかく感じる人は お水の量を少し控えてください。
【8】お米が炊けたら、しゃもじで軽く混ぜて、余分な水分と粗熱を飛ばして完成です。
いかがでしたか?
このようにお水や方法、時間、素材にこだわれば、いつもよりご飯をおいしく炊くことができます。
とはいえお腹が空いた時に急いでご飯が食べたい場合には、すぐに食べるお米が一番おいしく感じると思います。
テクニックや水質だけにとらわれすぎず、空腹は最高の調味料であることも理解したうえで、健康的な食生活を楽しみましょう 。
【料理研究家】オガワチエコ
ル・コルドン・ブルー等で料理と製菓を学んだ後、和、伊、エスニック、仏菓子それぞれの専門店で調理技術を習得。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)。道具も、調味料もないカレの家でいかに間単に失敗なく美味しい料理を振舞うかに特化したレシピ本になっている。NO.024
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